ハナレグミの永積崇さんの歌はどうしてこんなに私たちの心を打つの?

[永積 崇 TAKASHI NAGAZUMI](1974年11月27日、東京生まれ)。
高校2年の頃よりアコースティック・ギターで弾き語りをはじめる。
1997年、SUPER BUTTER DOG でメジャー・デビュー。

2002年夏よりバンドと併行して、ハナレグミ名義でひっそりとソロ活動をスタート。同年10月、1stシングル『家族の風景』、11月には1stアルバム『音タイム』をリリース。 ギター片手に単身、全国のライヴ・ハウスを廻る。

2004年、2ndアルバム『日々のあわ』をリリース。全国ツアーはNHKホールを含む全公演がソールドアウト。
「最近は、生声のほうが楽しい。CDとか(通常の)ライブでは、どれくらいの生の声で歌っているのか(お客さんは)わからないんですよ。今日はスピーカーがほぼありません」と永積さん。歌い出す直前には、「(今日のお客さんに)どういうふうに届くのか、自分でも楽しみです!」と期待を寄せていました。
永積さんのライブは、ギター1本の弾き語りで「音タイム」からスタートしました。会場があたたかい歌声に包まれます。1曲目を歌い終えた永積さんは「いやー緊張感あるわ、これ」と大きく息を吐きます。「PEOPLE GET READY」「ハンキーパンキー」を続けて披露したあとは「大安 ~ Peace Tree」。グッとテンポを上げた展開に、観客たちが手拍子を打ちます。
中盤のブレイクには「ちょっとこのギターの音を聴いてほしくて。…1944年のアコースティックギターです」「普通、アコギって反りを抑えるために鉄が入っているんですけど、このギターが作られたころが戦争中で、鉄が使えず木を代用しているんです。それによってネックが軽いんです」と説明。次の曲「きみはぼくのともだち」では、その軽やかな鳴りが発揮します。

「明日天気になれ」では手拍子が起こり、軽快なリズムを楽しみます。ライブは終盤に差し掛かり、10月発売のアルバム『SHINJITERU』から「深呼吸」を披露し、いよいよラストナンバー「サヨナラCOLOR」へ。SUPER BUTTER DOG時代からの名曲に、客席からは歓声が上がりました。

昨今は様々な機器の目覚ましい進歩で、同じ音源・同じ旋律でも、全く異なるものにその響きを変えることが可能になりました、

でも、だからこそ、「生の音」「生の声」が「生きた音楽」として私たちの胸により強くその感動を与えてくれるのかもしれません。

永積崇さんの生ギターと生歌が醸し出す情景は、言葉では言い尽くせない切ない感情を湧きあがらせてくれる気がします。

ふいに訪れることがある心の隙間~虚無の空間~に、ごく自然に流れ込んでくる彼の楽曲、ふと気づくと胸の中にあたたかいものが流れ込んでくるのを感じます。

「生の人間」としての彼の魅力を感じることができる「生のメッセージ」

3月は桜がほころぶ新しい時の訪れと同時に、気持ちの切り替えを求められる季節でもあります。

理屈ではわかっていても、どうしようもなく涙が出る瞬間があります。

胸詰まる夜のひとときには、ワイングラスを揺らしながら、静かに、永積崇さんの弾き語りを聴いて欲しい。

生あったかいものがす~っと胸元に落とし込まれていくのを感じて欲しい。

ライヴの素晴らしさを・・感じて欲しい。

より心豊かなオトナ女子になるために・・・

より人の心の痛みがわかるオトナ女子になるために・・・

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