旬を味わう「アスパラ」編
食する前に、「アスパラ」を知ろう
それぞれの成分がもたらす効果は?
➀カロチンは病気に対する抵抗力を高め、感染症から体を守る働きがあります。②アスパラギン酸は新陳代謝を促し、たんぱく質合成を高める働きをし、疲労回復や滋養強壮に役立ちます。③ルチンには血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防効果、利尿効果があります。
※さらに、アスパラガスはカロチン・ビタミンCとEを合わせて摂ることができ、抗腫瘍作用も期待できます。また、赤血球を作るのに必要な葉酸を含んでいるため、貧血にも有効です。
美味しさと同時に、その栄養価を頭の中でイメージしながら穂先を、茎を思いきり味わいたいですね。
グリーンアスパラとホワイトアスパラの違いは?
グリーンアスパラガスはカロテンが豊富な緑黄色野菜です。そのほか、タンパク質やビタミンB群、亜鉛・銅なども野菜としては多く含んでいます。
対してホワイトアスパラガスは、日光に当たらないためカロテンはほとんどなく、タンパク質やビタミンB群はグリーンの半分程度しかありません。栄養価を期待せず、特有の香りと甘み、ほろ苦さを楽しむ野菜といえるでしょう。 。
グリーンアスパラと、ホワイトアスパラ。それぞれの特性を生かした調理方法で、楽しむことがポイントですね。
選ぶ時のポイントは?
インスタから学びました 朝は小さくても夜にはあっという間に大きく伸びていること・空に向かってぐんぐん伸びるアスパラの穂先には不思議な魅力があることにも改めて気がつきました
アスパラの「はかま」はどうすればよいの?
アスパラガスには、節とか「ハカマ」と呼ばれる褐色の三角形をした節があります。この「ハカマ」の数が少ないアスパラガスは、成長に澱みなく新鮮で柔らかく美味しいようですね。
また、このはかまの形がキレイな三角形であればあるほど、アスパラガスの食感が滑らかで美味しい。健やかに育ったアスパラガスという記しと考えられます。
アスパラのはかまは、取ったほうがよい説と取らなくてもよい説があるようですが、出始めのものは茎も柔らかいので、下部の切り落としもごくわずかで美味しくいただけます。手で折れる部分が境目との説もあるようですが、料理によって使い分けることがポイントですね。ホワイトアスパラの皮は硬いので、皮剥きは必須です。
より美味しく食べるために
茹でて食べたい方へ
アスパラガスの美味しい茹で方
茹で過ぎ注意のアスパラ。茹で方のポイントを抑えて、より美味しく頂きたいですね。そのまま食べても、アスパラの甘みをしっかりと味わうことができますし、マヨネーズ+醤油や味噌、コチュジャンのカップリングソース、タルタルソースなどで頂くのも楽しいです。
旬を味わう「アスパラ編」時短・簡単・美味しいレシピ
アスパラのおひたし(飛田 和緒先生)調理時間 /8分
つくり方
1グリーンアスパラガスは根元の部分を切り落とし、鉛筆を削るようにして、堅い部分の皮をそぎ取る。
! ポイント
根元が堅いので、皮だけを削る。触って堅い部分を全部切り落とす必要はない。
2熱したグリル、または網で1を全体がしんなりするまで焼く。
3バットなどに、湯カップ1/2を入れ、塩・薄口しょうゆ各小さじ1/2、削り節を加えてサッと混ぜ、4cm長さに切ったアスパラガスを並べ入れる。5分間ほどつけるとよい。
アスパラの魅力をシンプルに存分に味わうことができるレシピです。
焼きアスパラ(大庭 英子先生)調理時間 /7分
長いままこんがりと焼いて、アスパラガスのほのかな甘みや、なめらかな食感をストレートに楽しめる一品。
材料(2人分)
・グリーンアスパラガス6本(250g)・オリーブ油大さじ1・塩小さじ1/3・こしょう少々
・グリーンアスパラガス6本(250g)・オリーブ油大さじ1・塩小さじ1/3・こしょう少々
つくり方
下ごしらえをする
1アスパラガスは根元を約3mm切り落とし、皮むき器で下半分の皮をむく。
焼く
2フライパンにオリーブ油を中火で熱し、アスパラガスを並べ入れて1~2分間焼く。焼き色がついたら上下を返し、さらに1~2分間焼く。火を止め、塩、こしょうをふる。
! ポイント
こんがりと焼き色がついたら上下を返す。トングを使うと返しやすい。
「グリーンアスパラガスは“皮をむいて、根元まで”
根元の切り口を3~5mm切り落とす。あとで皮をむくので、それ以外の堅い部分は切り落とさなくてもよい。まな板に横向きに置き、穂先を押さえながら、皮むき器で下半分ぐらいの皮をむく」
焼きバージョンは、香ばしさとほのかな甘味をじっくりと味わうことができます。
ブロッコリーとアスパラの豆乳スープ(荻野 伸也先生)調理時間 /10分
栄養豊富な豆乳と緑の野菜を合わせたヘルシーなスープ。仕上げに塩分と香りの強いブルーチーズを入れて、味にアクセントを。
材料(2人分)
・グリーンアスパラガス2本・ブロッコリー1/2コ・豆乳 (調整タイプ)カップ1
・ブルーチーズ1かけ・黒こしょう (粗びき)少々
・グリーンアスパラガス2本・ブロッコリー1/2コ・豆乳 (調整タイプ)カップ1
・ブルーチーズ1かけ・黒こしょう (粗びき)少々
つくり方
具の下ごしらえをする
1アスパラガスは根元を切り落とし、皮むき器で堅い部分(下から3cmくらい)の皮をむき、1cm幅に切る。ブロッコリーは小さめの小房に分ける。
煮る
2鍋に豆乳と水カップ1、1を入れて中火にかける。軽く煮立ったら火を弱め、黒こしょう少々をふって3分間ほど煮る。器に盛ってちぎったブルーチーズを加え、スープにチーズを溶かしながら食べる。
! ポイント
豆乳はあまり強く沸騰させると分離するので、フツフツする程度の弱火で煮る。
ヘルシーでありながらも、ブルーチーズの濃厚感がたまりません。