おひなさまを飾るようになったのはいつ頃から?

ところで、3月3日の節句におひなさまをかざるようになったのはいつ頃か知っていますか? おひなさまは、まるで平安(へいあん)時代のお公家さんのようなかっこうをしているので、ずいぶん昔からひな祭りがおこなわれているように思えるのですが、実は江戸時代になってからのことなのです。それ以前も3月3日の節句はあったのですが、この日におひなさまを飾ったという記録はありません。

女の子が生まれたら、その健やかな成長を願って飾られてきた「ひな人形」

ライフスタイルに合った「おひなさま」の飾り方・楽しみ方の考察

ひな人形の種類
江戸雛
質素倹約を推奨した幕府のお膝元である「江戸」で、創られてきた雛人形
京雛
雅やかな御公家文化の「京都」で、創られてきた雛人形
機会があったら比べてみてください。京都と関東での違いがわかります。
ひな人形の歴史に詳しい大妻女子大の是沢博昭准教授によると、京都と関東で配置が異なるのは大正天皇の即位が関係しているとの説が有力だ。古くから日本では中国の影響を受け、左が右よりも格上とされてきた。だが、大正天皇の即位後では西欧流の国際儀礼に基づき、それまでとは逆に大正天皇が右側、貞明皇后が左側に立った。

オトナ女子的おひなさまの飾り方

それぞれのライフスタイルに合った「おひなさま」の楽しみ方があるはず。

コンパクトな「おひなさま」

インスタで見つけたおひなさま

雅(みやび)を感じます

まるで、語り合っているかのようにも見えるおひなさま。

優しい佇まいですね

つい、人間に置き換えて見てしまいます。見ているだけでほんわかした気持ちになりませんか?

桃の節句とも言われる「おひなさま」に寄せる心遣い

「おひなさま」は桃の節句とも呼ばれます。桃の花を一輪挿しに挿したり、シンプルなフラワーベースに活けたり。それだけでも部屋の雰囲気は「おひなさまモード」になりますね。

ランチョンマットや箸置きやカップ・お皿など。
「桃の節句」をイメージしたコーディネートでおうち時間がより華やかになりそうです。

桃色ベースのコーディネート・「箸置き」に注目!

桃の節句をおうち時間で楽しみたい!

幼い頃、桃の節句に、白酒・甘酒を飲んだ記憶がある方は多いかと思います。
オトナ女子になった今、甘酒もバリエーションが増えましたが、シャンパンやスパークリング・白ワインなどでおひな祭りをお祝いするのはいかがでしょう?
オードブルにはほんのり桃色の酢生姜やかまぼこで雰囲気を出して。

ちらし寿司やてまり寿司は華やかで楽しいお節句を演出してくれます。
準備時間がなければ、市販のお寿司やお惣菜でも大丈夫!
桃の花を飾り、器や小物でおひさまバージョンを演出。自分アレンジを楽しんでください。

「桃の節句」に参考にしたいレシピ

ばらちらし丼(栗原はるみ先生)

ばらちらし丼|レシピ|ゆとりの空間 (60542)

材料(2人分)
[すし飯]米…1カップ
(すし酢)酢…1/4カップ 砂糖…大さじ1塩…小さじ1/2
[しいたけの甘煮]
干ししいたけ …4枚戻し汁…大さじ2
[A]しょうゆ…大さじ1砂糖…大さじ1みりん…大さじ1酒…大さじ1
[だしみつ卵]作りやすい分量
卵…3個サラダ油…適量
(だしみつ)
だし汁…1/4カップ砂糖…20g薄口しょうゆ…小さじ1/2塩…少々
きゅうり…1/2本
刺身(ここではゆでタコ、中トロ、白身魚(鯛など))…各3~4切れ
炒り白ごま…適量
わさびのすりおろし・木の芽・すだち・焼きのり・しょうゆ…各適量
作り方
1【しいたけの甘煮】を作る。
干ししいたけは戻して軽く水気を絞り、石づきを除いて8mm角に切る。
2鍋に戻し汁と[A]の調味料を合わせて煮立て、[1]を加えて落とし蓋をし、煮汁が少なくなるまで煮る。そのまま冷まして味を含ませる。
3【だしみつ卵】を作る。
だしみつを作る。温かいだし汁に砂糖を加えてよく溶かし、薄口しょうゆを加え、塩で味を調える。
4ボウルに卵を溶きほぐし、[3]を加えてよく混ぜ、1度こす。
5卵焼き用のフライパンにサラダ油を熱し、ペーパータオルなどでならして全体に薄く油をなじませる。[4]の1/3量くらいを流し入れ、半熟のうちに手早く手前にまとめて芯にする。油が足りなければ油のしみたペーパータオルでなじませ、卵焼きを奥へ移動し、再び卵液を流し入れ、芯の下にも行き渡るようにして巻き込む。これを繰り返す。
6焼き上がったら温かいうちにクッキングペーパーなどで包み形を整える。冷めたら8mm角に切る。
7【すし飯を作って仕上げる】
米は洗って15分くらいおいてから、少しかために炊く。
8ボウルにすし酢の調味料を合わせ、砂糖と塩が溶けるまでよく混ぜる。
9炊きたてのごはんにすし酢を加えさっくりと合わせる。
10きゅうりは縦半分に切って種を除き、8mm角に切る。
刺身のタコ、中トロ、白身魚はそれぞれ8mm角に切る。
11器に[9]のすし飯を盛り、白ごまをふる。しいたけの甘煮、だしみつ卵、きゅうり、刺身をのせ、わさび、木の芽、焼きのりを添え、すだちを絞り、しょうゆをかけていただく。
「ひな祭り」と言えば、ちらし寿司のイメージがあります。栗原はるみ先生レシピの色鮮やかな「ばらちらし丼」は一見作るのがめんどうかな?と思うかもしれませんが、材料の下準備は、いたってシンプル。また、下ごしらえをしておけば、あとは混ぜ込んで、お刺身類をトッピングすれば完成!華やかでバラエティに富んだお節句レシピです。

ハマグリのお吸いもの(栗原はるみ先生)

ハマグリのお吸いもの|レシピ|ゆとりの空間 (60545)

材料(2人分)
ハマグリ…4個だし汁…2カップ酒…大さじ1塩…少々三つ葉…適量
作り方
1ハマグリは殻をこすり合わせてよく洗い、ざるに上げて水気をよくきる。
2鍋にだし汁とハマグリを入れて火にかけ、煮立ったら酒を加えて蓋をし、中火にして口が開くまで加熱する。開いたら火を止めて塩で味を調える。
3器に盛り、ざく切りにした三つ葉を添える。
桃の節句と言えば、外せないのがこのお吸い物。
お寿司を作る時間がなければ、お吸い物だけでも十分にその気分は味わえるはず。女子力の見せどころ。

目にも楽しい「おひなさま」の茶巾風おむすび

デザートは可愛らしく

おうち時間が長くなりそうな今年は。「桃の節句」をオトナ女子的に楽しんで!

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