秋の花 コスモスはどうして秋桜と書くの?
秋に咲く桜に似た花だから?
花びらや花の形が桜に似ているから?
サクラソウと似たピンク色の花で、秋に咲く草だから?
諸説ある「コスモス」の「秋桜」たる所以。この読み方はいつから始まったの?そしてその理由は?
「秋桜」と書いて「コスモス」と読ませたのは、あの歌を作詞したあの人の仕業…
今では「秋桜」と書いて「コスモス」と読むのが広く一般的となりましたが、実はこの読み方は、昭和のあの歌からはじまったのでした。
なぜ「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになったのでしょうか。それは、昭和52年に山口百恵が歌った「秋桜」という歌謡曲が大ヒットしたからなのです。嫁ぐ娘が母を思う気持ちを歌った歌で、当時の山口百恵は18歳でした。
作詞作曲はさだまさし。曲のタイトル「秋桜」を「コスモス」と読ませ、歌詞の中でも「秋桜」と表記して「コスモス」と読ませました。
え~?!あの曲が「秋桜」の語源だったんですか~?!
「秋桜」と書いて「コスモス」と読ませる…。当時の歌謡曲は、キーワードとなる漢字を違う読み方で読ませるのがはやっていて、有名なところでは「本気」と書いて「マジ」、「恋敵」と書いて「ライバル」、「運命」と書いて「さだめ」などなど。これら3つは幾分「無理矢理感」が感じられますが、「秋桜」と書いて「コスモス」は図鑑や難読漢字にも取り入れられるほどで、歌の世界から抜け出し、ほぼ一般化しています。今では「秋桜」を何の疑問もなく「コスモス」と読む人が多いのではないでしょうか。
山口百恵さんの往年の名曲「秋桜」嫁ぐ日を前にした娘が母への心情を歌ったこの曲は、しみじみとしたメロディーと共に丁寧に作られた歌詞が印象に残ります。ひとつひとつのフレーズに山口百恵さんがその思いを込めて作り上げた世界。目に浮かぶのは縁側で静かな時を過ごす母と娘。そして秋の野原に楚々と咲く花。コ・ス・モ・ス。これを秋の桜「秋桜」と表現されたさだまさしさんの繊細な魂と表現力・クオリティの高さには脱帽ですね。
コスモス(秋桜)の花言葉は?
ピンクのコスモス(秋桜)
白のコスモス(秋桜)
黄色のコスモス(秋桜)(キバナコスモス)
赤のコスモス(秋桜)
花言葉には諸説あります。ここに挙げたの花言葉はその一部です。