「明日の食卓」あらすじ

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「石橋ユウ」という同姓同名の息子を持つ、住む環境も場所も異なる3人の母親を通し、息子を愛する一方で孤軍奮闘する母親が追い詰められる姿を描くストーリー。8歳の息子を育てる、環境も年齢も違う3人の母親たち。些細なことがきっかけで、幸せだった生活が少しずつ崩れていく。無意識に子どもに向けてしまう苛立ちと暴力。普通の家庭の光と闇を描く、衝撃の物語。
Wikipedia・-ebookjapan 参照

母親達の悩み

乳児を持つ母親達の悩みは・・

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赤ちゃんは泣くのが仕事。理屈ではわかっていても、泣き続ける我が子を見ていると「どうして泣くの?」「ミルクもあげたしオムツも替えたのに」「暑いの?寒いの?眠たいの?」 言葉を話すことが出来ない赤ちゃんが何を訴えているのかわからない。部屋の中には自分と我が子だけ。特に初めての育児の時には「こんなはずじゃなかった」と思う瞬間は誰にでもあるはず。
「夫に話しても理解してもらえない」
「自分の時間が持てない」
「社会から取り残されてしまう」
育児休暇中の母親なら、なおの事、仕事復帰への不安も相まって、日々、イライラが募ることも。

育児書通りに進まない。ネット検索すればするほど悪循環の育児

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母親+赤ちゃんだけの空間では、不安や不満からくるイライラのぶつけどころが見つからない。頭ではわかっていても、赤ちゃんにイライラをぶつけてしまいそうに・・そして、ぶつけてしまった経験がある母親も・・

我が子の成長は他より劣ってはいないだろうか?

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環境への不満、これから先への不安。子供の成長と共に、つい他の子の情報が気になり、比べてしまう。体の成長、トイレ離れなどなど、心配は尽きない。

家事が思うように進まない

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赤ちゃんも「泣く」「飲む」「眠る」から、だんだん自我が芽生え、次第に動きも出てくるようになります。我が子の成長は何ものにもかえがたい幸せと思えるものの、目が離せなくなる頃には家事もなかなか進まず、つい、イライラしてしまうことも。

保育園や幼稚園、やがて小学校へと進む我が子

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日常生活の中で、「部屋の片づけをしない」「お稽古事に真面目に取り組まない」「友達と上手に付き合うことが出来ない」「勉強に集中しない」などなど。
我が子の集団生活が始まると、見えない世界が出来る分、心配も増え、ついつい叱ってしまうことも。

成長と共に息子が理解不能な生物に見える瞬間がある

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我が子とは言え、彼は別の人格。そんな当たり前の事を、母親という名のもとに忘れてしまう瞬間がある。愛ゆえに生まれる複雑な感情。ましてや息子は異性。理解できない部分があっても仕方のないことなのに。思い通りにいかない子育て。何を考えているのかさっぱりわからない。夫に話しても一笑に付されるだけ。ママ友との付き合いも煩わしい。イライラは募るばかり。

後悔は誰にでも、どんな出来事にもあるもの

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「どうしてあんなことで叱ってしまったのだろう」
「どうして息子の話をちゃんと聞いてあげなかったのだろう」
「どうして息子を責めてしまったのだろう」

あの時、ギュッと抱きしめてあげていたなら、母親としての無償の愛を肌で伝えることが出来たのではないだろうか?互いを分かり合えることが出来たのではないだろうか?息子の行動に感情的になってしまった自分の言動が悔やまれる。

息子に自分の価値観を押し付けてはいないだろうか?

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彼の人生は彼のもの。頭で理解できても、育児の途中では、都度、真剣に向き合えば向き合う分、自分自身を見失ってしまうことも。

全ての先入観・自分の価値観を消し去って、彼を客観的に見ることも時には必要なのかもしれません。

でも、人間は感情の動物。ましてや悲しいかな・・ワンオペも多い日本の家庭。母親の負担は計り知れない。母親は毎日24時間闘っている

出口が見えない子育て。母たちの「助けて!」という心の悲鳴が聞こえる

「明日の食卓」

愛と憎しみは紙一重・・本当にそうかもしれません。

“これは世の中のすべてのお母さんが自分を重ねる役だ!”

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「息子を殺したのは、私ですか?」という背筋が凍るようなセンセーショナルなメッセージが発せられる映画「明日の食卓」。主演の菅野美穂さんはご自身の役について「これは世の中のすべてのお母さんが自分を重ねる役だ」と。

大日向雅美先生(発達心理学がご専門)のメッセージ

子育てをしている中で、迷ったり揺れたりすることは、すてきなことだと思ってください。それは子どもを愛しているからこそ。「これでいいのかな」と揺れながら、ちょうどよいところを探していくんです。恐れずに、揺れることを楽しみましょう。
日々、迷いが生じたら、「楽しむ」ことも子育て中の大事なポイントの1つなのかもしれません。悩んだり、苦しんだり、迷ったりしているのは自分だけではない。世の中の母親は皆闘っている。「明日の食卓」に登場する母と息子のように、形はそれぞれ違っていても、悩み、葛藤し、後悔も多い我が子との関係。簡単なことではないけれど、やり場のない怒りや憎しみが生じる時が訪れたら、その時は、まずは深呼吸。そして、ひと呼吸おいたら、視点を変えて「息子」を一個人として眺めてみたら、気持ちが軽くなることもあるかもしれません。ゆっくり、少しずつでも彼の気持ちに寄り沿って歩んでいくことが出来れば・・
「母親」と「我が子」(ここでは息子)との関係は永遠のテーマ。大変なことも多い子育てだけれど、人生の中で我が子と過ごせる時間は本当に短いもの。「楽しみましょう」という大日向雅美先生の言葉をいつも頭の、心の片隅に置いて・・他と比べることなく、我が子(ここでは息子)と向き合って心穏やかに過ごしたいですね。簡単なことではないけれど・・

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「【あさイチ】プレミアムトーク 菅野美穂さん主演「明日の食卓」から親子(母と息子)の関係について考えたい」のライター