老後の収支:不足分はいくら?

前回の記事「貧困女子になりたくない!老後の準備①老後の収支」で老後に入ってくるお金と出ていくお金についてみていきました。

それを踏まえてみていくと、老後の夫婦の
最低生活費は22万円
一般的な生活費は27万円
ゆとりある生活費は37万円
でした。

日本人女性の平均寿命は現在87.05歳(2016年厚生省発表)です。
87歳まで生きるとしたら年金開始となる65歳からの22年間分の不足額に加え、退職から年金開始までの生活資金を準備しておくことが必要です。

老後の収入である年金額は個人によって異なるので、それぞれのケースで具体的な不足額を見てみましょう。
日本人女性の平均寿命は現在87.05歳(2016年厚生省発表)です。
87歳まで生きるとしたら年金開始となる65歳からの22年間分の不足額に加え、退職から年金開始までの生活資金を準備しておくことが必要です。

60歳退職の場合、退職金を考慮しなければ、未婚おひとりさまで2000万円近く、シングルマザーで3000万円強。大きな金額にドキッとさせられます。

ケース1(会社員の夫と専業主婦の妻)

例えば、夫は大卒後60歳定年まで会社員で年収約600万円、妻が専業主婦の夫婦の受け取る月額年金は、約23万円となります。 
一般的な夫婦の生活費を27万円とすると、1ヶ月の不足分は4万円。 
老後の夫婦の不足額は、2676万円。

ケース2(シングルマザー)

大卒で会社に入社、その後出産を期に退社、シングルマザーの道を選び、その後は派遣やアルバイトで年収200万円前後の女性が受け取る年金は約7万円。
一般的な老後のおひとり様の生活費は15万円とすると、1ヶ月の不足分は8万円。
老後のおひとり様の不足額は、3012万円。

ケース3(共働き夫婦)

ケース3(共働き夫婦)
【夫】
大卒後、60歳定年まで会社員、生涯平均年収約600万円

【妻】
●ケース3-1 Aさん:33歳(正社員、定年60歳、生涯平均年収600万円)
●ケース3-2 Bさん:30歳(派遣社員、生涯平均年収300万円)
●ケース3-3 Cさん:35歳(パート社員、年収100万円)

老後の夫婦の不足額は、
ケース3-1→年金約34万円、生活費27万円→不足額なし
ケース3-2→年金約29万円、生活費27万円→不足額1092万円
ケース3-3→年金約23万円、生活費27万円→不足額2676万円

いくら貯金したら大丈夫?

これまで見てきたように、共働き夫婦か、専業主婦か、シングルマザーかおひとり様かによって老後の収支が変わり、老後必要な貯金額も変わってきます。
最も貯金が必要なのは、一般的にシングルマザーで3000万円強、次に専業主婦かおひとり様で2000~2700万円、最も貯金が少なくて大丈夫なのは共働き夫婦(正社員)の場合となります。
あくまで一般的な例で、細かい条件によって老後の収支は大きく変わってくるので、一度自分のケースを概算してみる事をオススメします。

貯金以外に老後に備える術はあるの?

老後の為にこつこつ貯金を続けることはとても大事ですが、貯金以外にも自分で自分の老後に備える術はあります。
代表的な方法は、
・個人型確定拠出年金(iDeCo)
・資産運用
・個人型年金保険
などが挙げられます。
次回それぞれについて詳しく説明していきたいと思います。

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