広がるフォーカス

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TVドラマ・映画そしてお芝居と、高橋一生さんのご活躍の勢いは止まりません。演じるキャラクターの幅もさらに広げられ、その演技力は高く評価されています。つい最近では第29回読売演劇大賞最優秀男優賞(2021 『フェイクスピア』の演技で)を受賞されました。数々のCMでの魅力も見逃せない高橋一生さんです。

あれから五年が経ちました

ここ数年 注目される若手男性俳優さんはたくさんいらっしゃいますが、こんなにもいろいろな表情を見せて下さる俳優さんはそうそういらっしゃらないのでは?時に無邪気に、時に妖艶に、そして時には極悪非道な面となる。かと思えば、お茶目ないたずらっ子のような笑顔にもなる高橋一生さん。できれば私生活はあまり公表してほしくないかも・・・なぜならこんな多面性を持つ俳優さんをあまり知らないから・・・いつまでもミステリアスでいてほしい・・・高橋一生さん、あなたの類まれなる魅力をこれからもどんどん発信してください。
2017年8月、「プレミアムトーク ミステリアス男子・高橋一生を知る」より抜粋~

よるドラ『恋せぬ二人』はアロマンティック・アセクシュアルというジャンルの存在を教えてくれました

恋せぬ二人

恋せぬ二人

恋愛しないと幸せじゃないの?(岸井ゆきの×高橋一生 W主演)
人を好きになったことが無い、なぜキスをするのか分からない、恋愛もセックスも分からずとまどってきた女性に訪れた、恋愛もセックスもしたくない男性との出会い。恋人でも…夫婦でも…家族でもない? アロマンティック・アセクシュアルの2人が始めた同居生活は、両親、上司、元カレ、ご近所さんたちに波紋を広げていく…。恋もセックスもしない2人の関係の行方は!?
※アロマンティックとは、恋愛的指向の一つで他者に恋愛感情を抱かないこと。アセクシュアルとは、性的指向の一つで他者に性的に惹かれないこと。どちらの面でも他者に惹かれない人を、アロマンティック・アセクシュアルと呼ぶ。

高橋一生さんと岸井ゆきのさんの会話のやり取り・視線の絡みが印象的でした。「アロマンティック」“他者に恋愛感情を抱かない“「アセクシュアル」“性的に他者に惹かれない”という繊細で微妙な心理を表現するのはとてもむずかしいことだったと思います。ともすれば、「えっ?」「どうして?」と思われがちな場面も、おふたりの、こともなげな、ごく自然な動きが、私たちを知らない間にドラマの世界に惹きこんでくれました。「アロマンティック・アセクシュアル」を知らなかった人たちにも、違和感なくその意味を伝えることが出来たドラマだったように思います。

恋せぬ二人

同感です。高橋さん(役名同じ)のセリフがそのまま、違和感なく入ってきました。とても自然に入ってきました。

そして、「雪国」

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」

ノーベル賞作家・川端康成「雪国」は1935年から断続的に断章が書きつがれ、最終的に約13年の歳月を経て完成した作品です。雪国を訪れた男が、温泉町でひたむきに生きる女たちの諸相、ゆらめき、定めない命の各瞬間の純粋を見つめる物語。愛し生きる女の情熱の美しく哀しい徒労が、男の虚無に研ぎ澄まされた鏡のような心理の抒情に映されながら美的に抽出されて描かれている作品です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E5%9B%BD_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

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「雪国」の映像作品

「雪国」は映画、TVドラマ、ラジオドラマ、舞台、漫画と、あらゆる媒体を通して世に伝わり続ける名作と言われています。もっとも古い映像化は1957年(昭和32年)4月27日封切(東宝) モノクロ作品・134分。主人公・島村を演じられたのは、名優・池部良さん。相手役の駒子には岸惠子さん。葉子役は八千草薫さんでした。その後1965年(昭和40年)4月10日封切(松竹) はカラー作品・113分。「島村」を演じられたのは、こちらも名優・木村功さん。相手役は岩下志麻さん、加賀まりこさんというそうそうたる顔ぶれ。TVドラマは過去、計6作品が作られています。もちろんいずれも「島村」役には演技力ある俳優さんのお名前が並びます。

主人公「島村」はどんな男?

島村は親の財産で暮らしている文筆家です。東京に妻子がいますが、雪国の温泉宿で出会った駒子と関係を持ちます。また、汽車の中で出会った「悲しいくらいに美しい声」の持ち主・葉子にも惹かれていることがその描写からも読み取れます。雪国の美しい情景、温泉町に暮らす女のりりしくもあり脆くも見えるさま。ゆらゆら揺れる感情。内に秘めた激情。野性的にも見える島村への感情のぶつけ方。そして男と女の機微が、想像を超える美しく繊細な表現で、読者を惹きこむ川端文学。時を経ても、文中で行き交う主人公・島村と駒子や葉子との会話には、胸詰まる切なさを感じずにはいられません。駒子の切々とした気持ちは島村にどう響いているのか?島村の本心はどこにあるのか?「友達でいたい」と言いながらも駒子の激情に押されるように男女の関係を持つ島村。虚無感を漂わせながらも葛藤している様子もあり。冷たく突き放すようで、実は熱いものを感じさせたり。未だ「雪国」は読者の感想がさまざまです。まさに、高橋一生さんにしかできない役なのではないだろうか?小説「雪国」を再読し「島村」に思いを馳せ、そんな感想を持ちました。

小説「雪国」の中で多くの人が語る「印象に残った言葉」

「友だちだと思っているんだ。友だちにしときたいから君は口説かないんだよ」
「本当に人を好きになれるのはもう女だけなんですから」
「その時は好きだとも言わなかった人のほうがいつまでも懐かしいものね」
「辛いわね~あんた、もう東京に帰んなさい」
「いつまでいても君をどうすることもできない」

ドラマ『雪国 -SNOW COUNTRY-』 【放送予定】 BSプレミアム 2022年4月16日(土)夜9時〜

ドラマ『雪国 -SNOW COUNTRY-』新たな出演者・放送日決定! - NHK (62505)

昭和初期の豪雪地帯を舞台に、文筆家と芸者の恋を描く 日本人初のノーベル文学賞 川端康成の代表作「雪国」を映像化。

この上なく美しい川端文学の世界。高橋一生さんが名作「雪国」の虚無・愛・孤独・死・感情etcの世界をどんなふうに魅せてくださるのか、高橋一生さん演じる「島村」がとても楽しみです。その世界に浸りたいです。

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