夏・とうもろこしを楽しもう
食べる前に知っておきたいとうもろこしのあれこれ
日本ではいつから食べられるようになったの?
日本へは1579年にポルトガル人が伝えたのが最初で、江戸時代(えどじだい)にある程度(ていど)広まりました。
その後、明治時代に入ってアメリカから種実(しゅじつ)を導入(どうにゅう)し、北海道で栽培(さいばい)されるようになり、全国に普及(ふきゅう)しました。
世界三大穀物(米・麦・とうもろこし)のひとつであるとうもろこしの栄養は?
とうもろこしの栄養で豊富なのが食物繊維。
不溶性食物繊維が多く、とくに実(粒)の皮にセルロースと呼ばれる食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸内環境を整え、腸の動きも活発にしてくれるので便秘の解消や大腸がんの予防に効果があります。
そして、便秘は肌荒れの原因でもあるので美肌づくりにも有効な栄養となります。
また血中コレステロールや血糖値の上昇を抑える働きがあり、高血圧や肥満、糖尿病の予防に効果があるとされています。
腸の動きを活発にしてくれる食物繊維が多く含まれているとうもろこし。オトナ女子には嬉しい食材ですね。美肌作りにも効果が期待できそうです。
とうもろこしを、手軽に気軽に楽しむには?
おうちで楽しむ とうもろこしレシピ
これぞとうもろこし!(小林 カツ代先生)調理時間 /10分
つくり方
1とうもろこしは皮をむき、すっぽり入る鍋に並べ入れ、水カップ1を注ぎ、塩小さじ1を加える。ふたをして強火にかける。
2沸騰してきたら、弱火にして5分間ゆで、裏返して、さらに1~2分間ゆでる。
サクッと美味しい茹でとうもろこしができました。
とうもろこしの蒸し煮(平山 由香先生)
つくり方
1とうもろこしは長さを4~5等分に切り、切り口を上にして厚手の鍋に入れる。塩一つまみを入れ、水を1~2cm深さまで注ぎ、中火にかける。煮立ったらふたをして、弱火で8~10分間蒸し煮にする。
! ポイント
切ったとうもろこしが、ちょうどよく納まるサイズの厚手鍋でつくる。
ワンプレートに盛り付ける料理などにも大変使いやすい茹で方です。
オーブン焼きとうもろこし(大原 千鶴先生)オーブンで30分
つくり方
1オーブン用の紙をのせた天板に、とうもろこしを皮付きのままのせ、230℃に温めたオーブンで30分間焼く。
! ポイント
一部だけ皮をむいてから焼くと、おいしそうな焼き色に。
一部だけ皮をむくところが美味しいポイントですね。
とうもろこしの焼き春巻(平山 由香先生)調理時間 /15分
とうもろこしの甘みとチーズのコクがあとを引くおいしさ。カレー風味もおすすめです。
材料(2人分)
・とうもろこし2/3本(正味120g)・春巻の皮 (市販)3枚
・ピザ用チーズ30g・カレー粉少々
【A】・小麦粉小さじ1・水小さじ1・ごま油少々・すだち適宜*またはレモン
・とうもろこし2/3本(正味120g)・春巻の皮 (市販)3枚
・ピザ用チーズ30g・カレー粉少々
【A】・小麦粉小さじ1・水小さじ1・ごま油少々・すだち適宜*またはレモン
つくり方
1とうもろこしは長さを2~3等分に切り、粒に沿って縦に包丁を入れて粒をはずす。春巻の皮は半分に切る。
2とうもろこしとチーズを半量ずつボウルに入れ、一方にカレー粉を加えて混ぜる。【A】は混ぜておく。
3春巻の皮を横長に置き、とうもろこしとチーズを混ぜたものを3等分にしてのせる。春巻の皮の向こう側と左右の端に【A】をぬり、手前、向こう側の順に折って、閉じる。両端も押さえて閉じる。カレー入りのほうも同様につくる。
! ポイント
春巻の皮の中央にとうもろこしとチーズをのせて巻き、のりで閉じる。両端もしっかり押さえる。のりにごま油が入っているので、パリッと焼き上がる。
4
フッ素樹脂加工のフライパンに3を並べ、弱めの中火でじっくりと両面を焼く。好みですだちを搾って食べる。
おやつにもビールやワインのおつまみにもピッタリのレシピです。
とうもろこしご飯(牧野 直子先生)
不足しがちな食物繊維を主食に混ぜて、手軽にとりましょう!
材料(4~6人分)
・とうもろこし1本(300g)*正味190g。・米360ml(2合)・しょうが (みじん切り)1かけ(10g)・サラダ油大さじ1・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)大さじ1
・とうもろこし1本(300g)*正味190g。・米360ml(2合)・しょうが (みじん切り)1かけ(10g)・サラダ油大さじ1・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)大さじ1
つくり方
1米は洗って、ざるに上げておく。とうもろこしは芯のまわりにぐるりと包丁を入れて実をこそげ取る。芯はとっておく。
2鍋にサラダ油を熱し、しょうがを弱火で炒め、香りがたったら米を加えて炒める。米が透き通ったら炊飯器の内がまに移し、水を2合の目盛りまで入れ、スープの素を入れる。さっと混ぜ、とうもろこしの実、芯をのせて、炊く。
3炊き上がったら芯をとりのぞき、全体を混ぜる。
食物繊維が豊富なとうもろこし、芯も一緒に炊くことでとうもろこしの栄養+旨味も存分に味わうことができます。