「画(え)になる男」瑛太さん。実はカメラマンでもあるのです
そんな瑛太さんのデビューはモデル
モデル時代の瑛太さん
1999年7月に「ホットドッグプレス」でモデルデビュー。bNm所属として「EITA」という芸名でモデル活動をした後、2001年にフジテレビ系ドラマ『さよなら、小津先生』で俳優デビュー。(Wikipedia参照)
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10代のころから人を撮るのが好きだったという瑛太さんは、現在、ファッション情報誌に“カメラマン”として連載を持っています。
カメラマンとしての評価もすごい
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カメラマン・瑛太の「被写体のテンションをあげる方法」に驚き
――すごい。役者ならではの技だ。そんな方法は初めて聞いた。しかもそれは俺にはできない(笑)。でも瑛太さんがカメラマンになった時、何を撮ろうとしているか、写真を撮ることで何を得ようとしているか、というのは一番気になっているところです。
(『SWITCH Vol.34 No.9』p81より引用)
さて、瑛太さんは何をして相手のテンションを高めるのか?
「わざとすごい引きの画角で遠くから何枚も撮ったり」
「突然思いっきり大声で笑ってみたり」
若木氏の驚きは後者の「大声で笑う」に対するもの。瑛太さんによれば、自分が大声で笑うことで、相手もつられて笑ってしまうのだという。
瑛太「カメラは昼間仕事に行くときに車に乗せて。それから、家に遊びに来た人は、大体撮ってますよ。」 リリー「俺、撮られてないよ。」 瑛太「撮りましたよ。」 リリー「ウソだね。俺が瑛太を撮ったよ。」瑛太さんのInstagramより抜粋
彼の人間としての葛藤
瑛太「辛いとき一緒にいてくれた」窪塚洋介の支えに感謝
本作撮影中の2011年2月、肉親の急死を経験し「この1年、いろいろありました。辛いこともあった」と胸中を告白。そんな瑛太を支えたのが、窪塚だったといい「ずっと一緒にいてくれた。ものすごくたくさん話をしたり、逆に何時間も無言だったり……。死生観って何だろうって考えさせられたし、窪塚さんに救われた」と感謝を示した。一方、主人公の兄を演じる窪塚は「瑛太はすごく凛としていた。おれが同じ立場だったら、絶対に(演技は)できない。すごいと思ったのはおれのほう」と瑛太の役者根性をたたえた。
「いい人」に収まらぬ存在感 「怪談 牡丹燈籠」で初舞台 瑛太さん
22日の昼前、東京都内のとあるけいこ場。前庭で、長身の青年が空を見上げていた。「すごいですね」。厚い雲越しに日食を垣間見た感動を語る姿は、無邪気な少年のようだ。
撮影で訪れた別の日は猛暑だった。けいこ着の浴衣で現れた彼は、汗だくのカメラマンに「暑いですよね」と声をかけると、スッと窓をあけてくれた。
こまやかな思いやり。好奇心に輝く瞳。ほんの数分接しただけで、演じてきた役を裏切らない、いやそれ以上に魅力的な人だ、と実感させられた。
昨年、ドラマ「ラスト・フレンズ」のタケル役や大河ドラマ「篤姫」の小松帯刀役で大ブレーク。今年は「余命1ケ月の花嫁」など3本の出演映画が立て続けに公開された。
多忙を極める人気俳優の次なる挑戦は初めての舞台だ。「怪談 牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」で、浪人の萩原新三郎を演じる。旗本の娘・お露(柴本幸)との恋の因果が周りの人々の運命も狂わせてゆく。新三郎は、限られた出番でお露との複雑な関係を描きださねばならない難役でもある。
「役が場面の中で意味を持って存在しているか。感情がきちんと出ているか。そして台本を忠実に表現できているか。どこまでできるかわからないが、新三郎の様々な面を伝えたい」
1カ月以上にわたる長いけいこも初体験。演出のいのうえひでのり、共演の段田安則や伊藤蘭ら、先輩から学ぶことが多いという。「色々と助けてもらいながら、俳優として原点回帰できる場だと感じています」
けいこ場の最前列の席を確保し、自分の出番以外は段田らベテランの精妙な演技に目を凝らす。「僕の後ろが伊藤さん。席を替わらなくちゃと思いながら、見とれて動けない」。愛読する村上春樹の新作「1Q84」も上巻の25ページまでで中断し、けいこに集中する日々だ。
「与えられた作品や役に純粋な興味を持ち、演じることを全力で楽しむ。それができるのがプロの俳優だと思います」
「草食系男子」の印象が強いが、サッカーで鍛えた身体と凜(りん)とした眼光は「いい人」に収まらない存在感をたたえる。
「時代劇で剣豪を演じてみたい。日本の俳優ならではの役ですから」。豊かな天分に加え、研究熱心で努力家。これからも新たな瑛太に出会えそうだ。(文・藤谷浩二 写真・門間新弥)