夏らしい健康的な身体作りには、赤い食べ物がおすすめです。
なぜ赤い食べ物が健康的な身体作りに役立つのかというと、抗酸化物質をたくさん含んでいるからです。
抗酸化作用とは
抗酸化作用とは、酸化を抑える作用のことです。酸化とは、物が錆びてしまう状態ですが、人間も酸化するのです。
健康を害する活性酸素は、極端に言えば人間にとって毒になるものです。
人間は生命活動の中で体内に活性酸素という物質が生産されます。特に紫外線を浴びたときや精神的ストレスを感じたときなどには多量の活性酸素が生産されるということもわかっていますが、安静時や睡眠時など状況を問わず常に排出されています。
体内に取り込んだ酸素のうち5%は活性酸素に変わると言われています。
活性酸素が過剰に発生し、体に悪影響を及ぼしている状態が、酸化であるといえます。活性酸素は、増えすぎると、しわやシミの原因となったり、動脈硬化や生活習慣病の原因にもなると言われています。
人間の身体は抗酸化物質があり、活性酸素を除去しているのですが、体内で作られる分だけでは十分に除去することができません。
そのため、この活性酸素の発生を抑える作用、つまり抗酸化作用が大切になるというわけです。たとえば、食事から、体の酸化を抑える方法があります。抗酸化作用の高い食品を摂取することです。
カロチンを多く含む緑黄色野菜や、柑橘類に含まれるビタミン類、緑茶に含まれるカテキン、トマトに含まれるリコピンなどが、効果的です。
活性酸素が増える原因はいろいろあり、喫煙、紫外線、ストレス、大気汚染、など身近なところにあります。
そこで登場するのが、抗酸化物質を多く含む赤い食べ物です!!
トマトは抗酸化作用が強いリコピンを多く含んでいます。
リコピンは高血圧や動脈硬化の予防に役立つと言われています。
ビタミンCやビタミンE、β-カロテンも抗酸化物質として知られていますが、なかでも抗酸化作用が強いのがアスタキサンチンです。
アスタキサンチンとは
アスタキサンチンはカロテノイドの1種です。カロテノイドとは、自然界に分布する黄色〜橙色〜赤色の脂溶性の天然色素成分を言います。つまり、アスタキサンチンは、赤系の色味を持つ、脂溶性物質です。
他には、鮭はアスタキサンチンという赤い色素を持っています。
これをエビやカニが食べるとアスタキサンチンになり、さらにそれを鮭がエビやカニを餌として食べると食物連鎖の帰着点としてアスタキサンチンが取り込まれます。
鮭の他に、いくらにも含まれています。
アスタキサンチンは、エビやカニなどの甲殻類や、サケやイクラ、表皮の赤いタイやキンキなどの魚介類に含まれています。ただし、これらの魚介類は自らの体内でアスタキサンチンをつくれません。それができるのは植物と微生物だけで、中でもヘマトコッカス藻という海藻が代表的な存在です。
さらに夏らしい食べ物で健康的な身体になりたいなら、スイカがおすすめです。
スイカは暑気払いに役立つ成分が含まれています。ミネラルが多く含まれていますし、体力増強に役立つビタミンAが含まれています。