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 京都市と和楽器サミット実行委員会は6月8日に実施された記者会見で「和楽器サミット2017」の開催を発表した。期間は2017年8月5日~6日の2日間、会場は二条城と平安神宮の2会場にて行われる事となった。
「和楽器サミット2017」は、文化庁移転決定に伴い、日本の顔から日本の窓に生まれ変わる京都市の全面協力のもと初開催される、日本最大級の和楽器フェスとなる。
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期間中は世界遺産元離宮二条城と、文化芸術ゾーン岡崎地域にある平安神宮の2会場を舞台に、北は津軽三味線から南は沖縄のエイサーまで、和楽器界を牽引する若き演奏者達が一堂に会し、その技と情熱を競い合う2日間となる。
京都市役所内にて行われた会見では、京都市の門川大作市長、出演者を代表して和楽器バンドの鈴華ゆう子(Vo)・蜷川べに(津軽三味線)・神永大輔(尺八)、舞太鼓あすか組の飛鳥大五郎、和楽器サミット実行委員会代表でエイベックス・トラベル・クリエイティヴ㈱代表取締役の加藤健氏が登壇し、イベントの主旨と意気込みを語った後、門川市長からは「和楽器という、日本の伝統文化芸術の素晴らしさを国内外に発信していければ」と話すなど、京都から発信する日本文化の神髄を世界に広める為のサミットとなりそうだ。
そして、当フェスのメインアクトを務め、平安神宮会場での単独奉納ライブ2daysのステージに立つ和楽器バンドのヴォーカル鈴華は「幼いころから詩吟、剣詩舞にふれてきて、その中で京都は、短歌であったり歴史を深めるために足を運んだりと触れてきました。その京都でライブができるのは特別なこと。全力のパフォーマンスをします!」と平安神宮でのライブに対する熱い想いを話し、また地元京都の出身でもある蜷川も「生まれも育ちも京都です。京都で8人で演奏できることは本当にうれしい」、神永は「奉納ライブということで、心を込めて演奏します」と意気込みを語った。
また「和楽器サミット2017」は単なる音楽フェスとしてだけでなく、「地方にある潜在的な観光需要をエンタメで刺激したい」と加藤氏が語るなど、観光立国推進において最も有効な施策の一つと言われている「エンターテインメント・ツーリズム」の第一歩として、エンタ—テインメント会社、旅行会社、交通事業体、メディアや地元企業体の連携のもとで国内外各地からの誘客を図るという初の試みも行われているという点でも注目度が高い。
日本の窓「京都」から和の伝統文化芸能を発信する「和楽器サミット」が、この夏をさらに暑くするに違いない。

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