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海外へ渡航する前に一番気なることは、やはり英語ではないでしょうか。英語力が生活とどう関わるかを、オーストラリアのゴールドコーストで働いた経験を交えて紹介します。

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2019.3.26

英語の日常会話やコミュニケーションで気づいたこと

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私はオーストラリアのブリスベンに渡航してすぐ、語学学校に入学しました。そこですぐに訪れた壁は、英語でのコミュニケーションです。文法や発音がままならないと、知っている単語でしか意思の疎通ができないので、コミュニケーションの幅がだいぶ制限されることにすぐ気づきました。た。                                          
簡単な日常会話に慣れてきた頃、現地の日本人エージェント事務所に連絡を取ってみたところ、たまたまピラティスのグループレッスンのインストラクターの仕事を紹介してもらうことができました。
実際本当にたまたま、代行レッスンのインストラクターを探している方がいて、タイミング良く採用が決まりました。
どこでどう繋がるかわからないのは日本も海外も同じ。やりたいことがある時は、現地の方に聞いてみる行動力が必要だと実感しました。
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英語力を高めるためには 自分らしく話すことが大切

仕事を始め、英語を話す機会が増えてきてからも、言葉が思うように出てこない自分に奮闘していました。YESかNOなら応えられるのに、なぜ(WHY)と聞かれると言葉に詰まってしまう。それまでのように答えを導き出す方法ではなく、まず自分の頭の中で英語を組み立てる作業が必要でした。
この頃から、「間違ってもいい」「失敗を恐れないで話す」という言葉がしっくりくるようになりました。私の場合は自分らしく話そうと意識する方が当てはまりました。
授業以外でももっと英語を話す必要があると感じてから、イベントやコミュニティに参加するようになりました。
他にも友達とのメールのやり取りはとても役に立ちました。対話では追いつけない細かな部分を補いながら会話することができました。
どんな方法で会話慣れしていくか、やり方は人それぞれだと思います。英語でも日本語と同じように自分らしく話せれば、自然と会話が弾むようになると思います。
自分らしく話すことは、仕事にも大きく役立ちました。
ピラティスのレッスンでは、体の動きをどう言葉で表現するかもポイントになってきます。
呼吸やリズムに合わせながら、英語の中に自分らしさを意識するようになってから、雰囲気も変わりました。

今までは手本通りの英語にこだわっていましたが、自分を表現するための『共通のツール』として英語を捉えるようになりました。
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語学力は、共通言語、ギャップをも越え、信頼関係を築く

海外で生活する上で、信頼関係はとても重要です。

英語でコミュニケーションを取る上で、どちらかの語学力が乏しければ、交換できる情報も限られたものでしかありません。

相手により深く理解を求めるなら、より確かな語学力が必要であることはもちろんですが、それだけでなく、信頼関係にも影響してくると感じます。
例えば、私の仕事で説明すると、ピラティスの知識量があれば、話の内容を共有できる範囲は広がってくると思います。
ただ、情報を共有できる十分な語学力がないと、それ以上自分を理解し、興味を示してもらえません。

英語は通じていても、相手が私は英語が得意ではないと分かって聞いているので、相手も私の語学力に合わせた範囲で話をしてきます。これでは、情報の共有ができず、信頼関係は築けません。

相手と信頼関係を築くには何が必要だと思いますか?
私はお互いが共感できる考えを持ち、情報を共有し合い、言葉なり行動で相手に働きかけ続けることが人の心を動かすと思います。
「あなたは日本人に見えない。英語が喋れるから」と言われることがありますが、少し複雑な気持ちになります。
なぜなら、他国の人から見ると『日本人は英語ができない』という感覚が少なからずあり、
日本人というだけで、情報共有がしづらい、取っ付きにくいという印象を持たれているのではないかと感じたからです。

私は語学力で、情報を共有し、信頼関係を築いてきました。
自分の行動によって言葉の壁を乗り越えられることができたことを嬉しく感じます。
留学に高い語学力が必要とは思いませんが、海外に行くだけで語学力が伸びるとも思いません。
英語が必要とされるところに積極的に赴き、言葉の壁に触れることで、その必要性を肌で感じる経験こそが、語学力が伸ばします。
私自身、一番英語が伸びたと感じた時は、その経験をし、語学力の必要性を感じて行動に移した時でした。

壁に当たった時、誰もが思う「もっと勉強しておくんだったな」という瞬間こそ、まさに学ぶチャンスです。これから渡航される方も悔いの残らないよう楽しんできてください。
Miki Morris

Miki Morris

オーストラリアのブリスベン在住。現地の語学学校に通いながらピラティスのインストラクターとしてレッスンを開講。現在は永住権取得のためにパートナービザを申請中。

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