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「大原はだか祭り」は、毎年9月23日から9月24日にかけて2日間行われ、9月23日には、十八社の神輿がそろって大原漁港で五穀豊穣・大漁祈願を行った後、塩田川を渡り大原海水浴場へ移動し海に入る、汐ふみを行います。

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夏の暑さもひと段落し、秋の気配が感じられる頃合いになると、地元いずみ市の人たちの心は大原はだか祭りのことでいっぱいになります。

伝統の”大原はだか祭り”

地域住民が一体になって参加し盛り上がる伝統の秋祭りで、毎年9月23日から9月24日にかけて執り行われます。2日間にわたって続くほどのスケジュールになっているのは参加する神輿の多さに見られるように規模の大きさと「汐ふみ」という壮大なクライマックスが用意されているからです。

ダイナミックな汐ふみ

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十数基の神輿がなんと一斉に海に担ぎ込まれて、それぞれの神輿が海水に浸りながらもみ合う様は、勇壮の一語につきるダイナミックな雰囲気です。海のなかを駆け巡った神輿は、海水のなかで投げあげられるさまは、どこか非現実感も感じさせるほどパワフルでエンタテインメントの要素も醸し出しつつ、伝統的な荘厳さも感じさせる時間です。

2日間の流れ

汐ふみが圧巻の大原はだか祭りの現在のスケジュール内容は従来のものとは一部異なっている部分はあるものの、大体において従来のスタイルを踏襲しています。

初日の23日朝9時には大原地区の神輿10杜は親神である鹿島神社に参集し、午後には大原漁港に向かいます。東海・浪速両地区の神輿もそれぞれの地元で神事を行った後大原漁港に向かいます。
18社が一堂に会して五穀豊穣と大漁祈願のあとに汐ふみの行事に移ると言うわけです。勇壮な神輿同士のもみ合ったあとは、それぞれの神輿は木戸泉酒造前で再度集合し、二社に並列して練り歩き歌い踊りながら、おみって街路を神輿の華やかな色合いで甘美ながら行列は大原小学校の校庭を目指します。

大原小学校の校庭に集まった神輿はさながら競争をおこなうかのように校庭のなかを駆け巡り、その様子は戦国時代さながらの合戦絵巻を見ているかのような錯覚をおこしそう。
あたりが闇に包みこまれ始まる時間になると、神輿を何度となく持ち上げては高々と空中に舞い上げられつつも、受け止められさらに高く舞いあがるさまを繰り返します。

別れを惜しむ歌

このなげとめが終わるころには、祭りは最後のクライマックスを迎えます。
それぞれの神輿の提灯には火がともされ、スターマイン花火が夜空を彩りる背景をバックにして神輿は高々と掲げられて、それぞれの神輿が寄り添いながら最後の終わりと別れを惜しむ「若けもんども、別れがつらい会うて別れがなけりゃよい」の歌が流れ始めます。

この歌詞が流れるころには先ほどまでの勇壮にぶつかり合った情熱や喧騒に包まれた雰囲気とは一新し、哀愁をおびた風情に包まれることになる訳です。

花火も上がる

このころになるとあたりは夕闇につつまれ、花火が暗くなり始めた夕空で光り輝く様子を背景にしながら、校庭にあつまり、最後は神輿を高く上げて勇壮な祭りのフィナーレを惜しむ「大別れ式」をもって幕を閉じることになります。

このお別れの儀式は午後6時半ごろには終了しますが、それぞれの神輿は地元に帰るのを惜しむかのように再び、商店街の間を練り歩きながら帰途につき、午後10時ごろまで商店街は人々であふれかえります。


翌日の24日には午前中のそれぞれの地区での行事をすませて、午後3時ごろに大原八幡神社に集合して午後4時ごろに木戸泉酒造前に参集して以後は23日と同じしスケジュールでお別れ式を執り行います。
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色とりどりの神輿のさまと、膿の男たちのひたむきな情熱を感じさせる大原はだか祭の人気は高く、この祭りの時期になると、毎年いずみ市を訪れるリピーターも数多くいるようです。

この祭りの間中、祭りに参加する人ばかりでなく、地元の商店街も祭り一色に染められることになりmす。およそ1㎞にわたるいずみ市の商店街は神輿とそれを見に来る地元民や観光客で埋められます。

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「9月に行きたい名物祭り”大原はだか祭り”」のライター