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今年7月世界遺産に登録された大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」。知っているようであまり知られていないこの日本で23番目の世界遺産を訪ね、水の都大阪の観光を満喫してみるのはどうでしょう。当記事では古墳群見学の方法や大阪のおすすめ観光スポット&グルメをご紹介します。

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2019.9.11

世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳とは?

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百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群は大阪府堺市、羽曳野市、藤井寺市の3つの市に点在する49の墳墓を総称したものです。エジプトのピラミッド、中国の秦の始皇帝陵とならんで世界三大墳墓の一つとして注目されてきましたが、2019年7月に世界遺産に登録されました。
このようにたくさんの墳墓が一つの地域に集まっていることは、「4世紀後半~5世紀後半にかけ広域の豪族による連合政権が初期国家を形成してゆく過程を示して」おり、また、「古墳時代は中国の律令制を採り入れる前の日本固有の文化である」などいくつかの点が評価され世界遺産登録に結び付きました。
©堺観光コンベンション協会

©堺観光コンベンション協会

古墳の中で最大の仁徳天皇陵「大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)」は、外枠も入れると長さ840m、幅654mという大きなもの。鍵の穴の形をした墳丘が特徴です。仁徳天皇陵は堺市役所の21回展望台ロビーから見学することができます。堺市役所は南海高野線の東堺駅から徒歩5分。展望ロビーは360度のパノラマになっているので、墳墓全体の様子を見ることができます。堺市役所展望ロビーは年中無休。入場無料。9:00~21:00営業。住所 堺市堺区南瓦町3-1。

公式サイト:https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/73
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展望ロビーで全体的な見学をした後、墳墓の周辺を散策、もしくはレンタサイクルで回ってみるのはどうでしょう。自転車は墳墓のある堺市、羽曳野市、藤井寺市の3か所で借りることができます。返却は3か所の内どこででもOK 。ただし料金が少し異なります。

もずふるレンタサイクル:https://www.sakai-tcb.or.jp/mozufuru/
料金:500円(元の所に返却)、1000円(別の所に返却)

大阪一の繁華街「道頓堀」を歩いてみよう!

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古墳群を見学した後は、大阪の市街地に移動しましょう。大阪一の繁華街は中央区にある道頓堀。一般的には同名の川に架かった日本橋と大黒橋に挟まれた区間のことを指します。川に沿って散策したりショップで買い物やレストランでの食事を楽しんでください。
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道頓堀の日本橋から1kmほど南に行った所にあるのが「通天閣」です。「天に通じる高い建物」という意味を込めて名付けられたこのタワーは2代目。1代目は1912年に建てられましたが火災にあい解体。現在の2代目が作られたのは1956年ですから2代目といえどももう60年以上たっていることになります。103mあるこの塔には展望台はもちろんのこと、「ビリケン像」と呼ばれる神様が祀ってあり人気を呼んでいます。この像、はだしの足を前に突き出して座っているですが、この足の裏をなでると運が良くなると言われているんですよ。

公式サイト:https://www.tsutenkaku.co.jp/
入場料:800円

ユニークな体験ができる「梅田スカイビル」

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大都市大阪には数多くの高層ビルがありますが、地下鉄の梅田駅の近くにある「梅田スカイビル」は他のビルとはちょっと違った特徴があります。まず外観ですが、フランスの凱旋門を思わせるような作りがとてもユニーク。「世界の建築トップ20」にランクインしたこともある大阪のランドマークです。そして高さ173mの2つのビルをつなぐ屋上には「空中庭園」が造られていて、高層ビルなのにこの庭園に出ることができるのです。
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もう一つは空中庭園に行くまでの空間に取り付けられた「空中エスカレーター」。透明の材料で作ったトンネルの中をエスカレーターが進んでいくので、エスカレーターの上から外の景色を楽しむことができます。まるで雲の中を抜けながら天上に行くようですね。

公式サイト:https://www.kuchu-teien.com/en/
空中庭園展望台入場料:1500円

大阪水上バスで水の回廊遊覧

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大阪は水の都と呼ばれているように、市内には何本もの川が流れ、市街地は四方を川が囲む「水の回廊」になっています。これが大阪の街の風景を独特なものにしているのです。
遊覧のおすすめは、大阪城や中之島などの観光スポットを巡るコース。4カ所の船着き場のどこからでも上船できます。所要時間55分。大阪城の入場券も併せて購入できるのでこのセットを利用すると便利です。

KEIHAN大阪水上バス公式サイト:http://suijo-bus.osaka/guide/aqualiner/
料金:クルーズのみ 1700円、クルーズ+大阪城の入場券 2300円

豊田秀吉のすべてがわかる大坂城

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大阪城は豊臣秀吉が築いた城として知られていますが、「大阪夏の陣」で豊臣側が敗北したため、城は廃墟と化してしまいました。その後、徳川秀忠の命により豊臣時代の城の基礎の上に新しい城が再築されました。そのため、地下には秀吉が築いた城の石垣がそのまま眠っているのです。
櫓や門などは江戸幕府によって築かれたものが今でも残っていますが、天守は落雷や火災に遇い崩壊したため、1931年に現在の姿に復興されました。
天守内は8階になっていてエレベーターで上がることができます。3階から7階までは秀吉に関する資料などが展示され、8階が展望台です。
城を取り巻く大阪城公園には城の建物だけでなく、音楽堂、野球場、市民の森などがあり様々なイベントが開かれます。イベントの日程などは公式サイトで確認してください。

大阪城公園公式サイト:https://osakacastlepark.jp/
入場料:600円

「すみよっさん」の愛称で親しまれている「住吉大社」

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大阪の地元の人に「すみよっさん」の名前で親しまれている住吉大社。広い境内には第一本宮から第四本宮まで4棟の本殿があります。その他にも「石舞台」「五所御前」「住吉武道館」など全部合わせると20以上の社や建物が存在します。参拝の目的に合わせておすすめのコースが紹介されているので参考にしてください。

モデルコース紹介サイト: http://www.sumiyoshitaisha.net/grounds/howto.html#anchor0302
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住吉大社には見どころがたくさんあるのですが、その中でも見逃せないのが鳥居をくぐるとすぐ現れる「反橋(そりはし)」(通称「太鼓橋」)。最大斜面が48度もある赤い美しいこの橋は、住吉大社のシンボルにもなっています。その他「一寸法師のお椀」「おもかる石」「住吉神兎」など人気のスポットも訪ねてみてください。

公式サイト:http://www.sumiyoshitaisha.net/

大阪のグルメ

たこ焼き

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大阪の代表的なグルメの一つ、たこ焼き。普通のたこ焼きもおいしいですが、刻みネギがたっぷりかかった「ネギたこ焼き」もまた格別。

串カツ

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串カツは大阪のソールフードとも言われているグルメ。

隠れ家的なレストランとして定評の「Dining Juicys 104」では創作串カツ料理が楽しめます。

ビーフ料理

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ビーフを使った料理もおいしいです!この写真はステーキ丼。

鉄板焼きを楽しむなら「ホテル日航大阪」の「銀杏」での食事はどうでしょう。こちらも「隠れ家的なレストラン」として定評です。

まとめ

大阪は日本で第2の都市でありながら、観光となるとどうしても隣の京都や奈良に足が向いてしまいがち。でも百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されたこともあり、これまで見逃しがちだった大阪に出かけてみるのはどうでしょう。ユニークな高層ビルや水の回廊、そして大坂城や住吉大社などたくさんの新しい発見に出あえるはずです。
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オーストラリアのメルボルン在住。現地の日系企業で翻訳・通訳をする傍らフリーランスライターとして記事を執筆。2017年からはフルのライターに。カルチャーや社会に関心があり、趣味は旅行とアート。旅行はほとんどの場合、自分たちで計画して旅している。

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