海外旅行の楽しみの一つは、地元の人たちの日常生活の中に溶け込むスーパーマーケットでのお買い物。日本に輸出されているメジャーなものもあれば、聞いたこともないブランドや食材もあり。観光地として日本でも大人気のイタリアでは、どんなスーパー利用法があるでしょうか?
2018.12.27
話題のオーガニック商品はスーパーの自社ブランドがねらい目
日本ではまだ高価格というイメージがあるオーガニック商品。
ヨーロッパでは、オーガニック市場の成長が著しく、イタリアに関して言えば2008年から昨年まで153パーセントの成長率を記録しました。数年前までは、オーガニックの食材は通常の商品よりもかなり割高であったイタリアですが、この市場の成長を受けて各スーパーが自社ブランドを展開しています。それに伴い、価格もずいぶん落ち着きました。
オーガニックの商品は、生鮮食品にとどまりません。観光客が自国に持ち帰ることができるお菓子、パスタやトマトソース、はてはワイン、せっけんや化粧品もあり。「BIO」とか「BIOLOGICO」と書かれていたら、それがオーガニック商品です。
自社ブランド以外のBIOの製品もスーパーでは扱っていますが、価格はやはりスーパーのブランドがお買い得です。
自社ブランド以外のBIOの製品もスーパーでは扱っていますが、価格はやはりスーパーのブランドがお買い得です。
また、スーパーのブランド以外のものを購入したい方には、オーガニック・ブランドとして著名な「Alcenero」や「ECOR」がおすすめ。その他、イータリーをはじめとする高級食材店にも、生産数が多くなくとも味と質で勝負するオーガニック食材が数多く販売されています。
イタリアの消費者組合のテストでもスーパーの自社ブランドが上位に
イタリアには、「アルトロコンスーモ」という消費者組合があります。
この組合が発行する同名の機関誌では、食材、電化製品、化粧品、ベビー用品、はては観光用のフリーパスにいたるまで、価格と質について事細かに行ったテストの結果が掲載されています。
ちなみに、パスタの部門で「質」「味」「表示」を分析し、第1位となったのは日本にも輸出されている「DE CECCO」。同社のパスタは、イタリアのスーパーでも比較的お値段が高いことで知られていますが、質についても消費者組合のお墨付きをもらいました。平均的な価格は、一袋1,25ユーロ(約160円)。それでも、日本に比べればかなりお安いですね。
第2位となったのは、大手スーパー「COOP」の自社ブランドのパスタ。一袋の平均価格、なんと0,53ユーロ(約68円)。スーツケースに余裕があれば、いくつでも買いたくなります。実際、消費者組合でも「価格と質を考慮するとイチオシ」とのこと。ちなみに、「COOP」はイタリア各地の歴史地区にも比較的店舗が多いスーパーのひとつですので、観光中でも立ち寄るのは難しくありません。
第3位となったのは、これまたスーパーのチェーン「エッセルンガ」の自社ブランドパスタです。平均的な価格は0,88ユーロ(約112円)。
イタリアのスーパーマーケットの規模
ところで、イタリアの観光地は昔ながらの町並みが残るところが大半です。
そのため、大手スーパーチェーンといえども、数百年前の建物の内部に展開していることが多く、規模は日本のスーパーを想像するとかなり小さめ。とくに、観光客も多い地域のスーパーは、観光客の供給を満たすためにお惣菜や小さめのパックが主流になってきます。
こちらも観光客、お土産用としては十分に事足りますが、地元の人がどんな買い物をしているのかのぞいてみたければ、少し町の中心から外れたスーパーに入ってみるのも楽しいかもしれません。
地産地消!地元の希少な商品も見つかるかも!
ローマやミラノの大都市は難しいのですが、小都市のスーパーにはその土地独自の食材や化粧品が販売されていることも珍しくありません。
パンやチーズ、サラミなどは、特にその土地その土地で独特の味わいが残るのがイタリア、日本への持ち帰りは難しいけれどぜひ庶民レベルの地元の食材を味わってみてください。お持ち帰りが可能な商品としては、ちょっと重いのですがオリーブオイル、ワイン、パスタ用のソースやハチミツがあります。
こうした地元の食材こそ、日本では入手が難しい希少品。お土産にする価値があるかもしれません。
ニーズに合わせて利用しよう!
スーパーマーケットは、見ていると時間も忘れるほど様々な商品があります。しかし、そこはスーパー、お土産用にするにはパッケージがイマイチというデメリットも。
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