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今年の10日間のGWには、5泊もしくは6泊かけて四国1周を車で回ってみるのはどうでしょう。四国は海に囲まれていますが、内陸には険しい山岳地帯もあり、また歴史の長い建物もあります。見所の多い四国1周ドライブの旅。おすすめの観光スポットと各県の郷土料理をご紹介します。

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2019.4.18

四国のまわり方

四国には鉄道で行く方法と飛行機で行く方法の2つがあります。飛行機で行く場合にはそれぞれの県庁所在地に空港がありますからどこからスタートしてもかまいませんが、ここでは徳島市をスタート地点にすることにします。鉄道で四国入りする場合は「アクセス」で詳しい内容をお伝えしています。

オリックスレンタカー:https://car.orix.co.jp/price/price_compact.html
料金:4人乗り小型車、6日間で30,780円

観潮船に乗って徳島・鳴門の渦潮を見よう

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徳島空港に着いたらレンタカーをピック。四国1周旅行の始まりです。最初の観光スポットは「鳴門の渦潮」。鳴門の渦潮を見るには鳴門市にある「亀浦観光港」から出ている「うずしお観潮船」に乗船します。港は徳島市内からだと約50分。渦潮は潮の流れによってできるので、時間を確認して予約する必要があります。詳しい時間帯は公式サイトで確認してください。鳴門でしか見れないこの不思議な自然現象を楽しんでください。

うずしお観潮船公式サイト:https://www.uzusio.com/
運賃:1,800円~2,400円

名物は徳島ラーメン

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徳島の名物は「徳島ラーメン」。スープの色別に茶系、黄系、白系の3種類があります。よく知られているのは茶系の濃い醤油味の茶系ラーメン。トッピングに豚のバラ肉と生卵を使っているのが特徴です。

徳島の吉野川が造り出した峡谷「大歩危・小歩危」

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四国1周ということで海岸線に沿って外枠を回るやり方もあるのですが、今回は徳島から山岳地帯を通るコースを選びます。徳島市を後に、徳島自動車道を通って「大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)」に行きましょう。「ぼけ」とはこの地方の方言で「がけ」を意味します。
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大歩危・小歩危は、険しい山の中を流れる吉野川によってできた峡谷です。上流にあるのが大歩危、下流にあるのが小歩危です。川に沿ってドライブするだけではもったいないので遊覧船に乗って川下りを楽しんでみてください。スリルを楽しみたいときにはラフティング体験もできます。ラフティングには半日と1日のコースがあるのでスケジュールに合わせて選びましょう。

遊覧船の公式サイト: https://www.mannaka.co.jp/restaurant/restaurant.html
利用料金: 1,080円

ラフティングの公式サイト:https://www.riobravo.co.jp/
利用料金: 4,500円~

徳島の祖谷(いや)で四国の「密林」体験

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大歩危・小歩危の川下りの後は車で東に20分のところにある祖谷(いや)のかずら橋に行って渡ってみましょう。祖谷川にかかるこの橋はかつてこの地方唯一の交通手段でした。全長45m、幅2ⅿ、水面高さ14ⅿのこの吊り橋は国指定重要有形文化財になっています。橋板には隙間が空いているので、歩き慣れるのに少し時間がかかりますが、橋の上から四国の密林を観察してください。有名な「しょんべん小僧」の銅像はかずら橋から10kmほど北の所にあります。
by Nicky Kandiah

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かずら橋から車でさらに東に40分ほど行くと「桃源郷」に着きます。ここには古民家の宿がいくつかあります。茅葺屋根の古民家を改築して宿泊施設にしたものですが、ここに宿泊して日本の伝統的な農家の良さを味わってみるのはどうでしょう。この宿は「日本の良さが残る古民家の宿、騒音を逃れて泊まってみたい!」の記事でもご紹介しています。

桃源郷公式サイト:http://tougenkyo-iya.jp/
宿泊料金:8,000円〜。時期・人数・古民家のタイプにより異なる。

高知では坂本龍馬の生地を訪ねよう

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祖谷を後に次の目的地高知へ向かいます。高知は何といっても坂本龍馬の生地ですね。高知駅の南口広場には維新の「三志士像」が立っています。向かって左から「武市半平太」「坂本竜馬」「中岡慎太郎」の像です。また高知城の近くには「龍馬の生まれた町記念館」があり、龍馬がどんな環境で育ったのかまたその頃の高知の街がどんなふうだったのかが良く分かります。

龍馬の生まれた町記念館:https://bakumatsu-ishinhaku.com/venue.html?id=8
入場料:300円
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そしてもう一つ忘れてはいけないのがこの記念館から15kmほど南に行った所にある桂浜。ここにも龍馬の銅像が立っています。龍馬になったつもりで桂浜の海岸を歩いてみてください。

高知と言えば皿鉢料理

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高知の特産と言えば土佐かつお。高知では宴会になるとこのかつおを中心とした皿鉢(さわち)料理と呼ばれる郷土料理を出す習慣があります。写真の料理は「龍馬の生まれた町記念館」の向いにある老舗旅館「城西館」で出される皿鉢料理の一部。とにかく食べきれないほどのボリュームの料理が出てくるのが特徴です。

城西館公式サイト:https://www.jyoseikan.co.jp/
宿泊料金:12,840円~100,440円

のどかな「四国カルスト」と天空の道の爽快なドライブ

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高知市の観光が終わったら2つの選択肢があります。一つは海岸線に沿って四万十(しまんと)へ行くコース、もう一つは内陸を抜けて松山に出るコースです。これまで川や海を見て来たので、ここでは内陸に進むことにします。
内陸を通って高知から松山に行く途中にある標高1456mの「五段高原」では緑の草原に白い石灰岩が点々と露出した風景が見られます。この風景は「四国カルスト」と呼ばれています。ここは「日本のスイス」とも言われて、牛が放牧され何とも言えないのどかな風景が続きます。この高原には「天空の道(383号線)」が整備されているので素晴らしい景色を横目に見ながら爽快なドライブを楽しみましょう。
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五段高原からは松山に向かうこともできるのですが、せっかくここまで来たのですから「UFOライン」と呼ばれているもう一つの天空の道「瓶ヶ森林道」もドライブ。この林道は幅が狭くガードレールも付いていない所もあるので、慎重な運転が求められますが、ドライブ好きには見逃したくないルート。テレビで車の宣伝に使われ有名になりました。

高知の土佐和牛ステーキを味わおう

高知はかつおだけでなくあか牛の肉も郷土料理になっています。四国カルストのドライブではぜひこの牛の料理を味わってください。四国カルストエリアにある宿泊施設天狗荘のレストランの土佐和牛料理が評判です。

天狗荘公式サイト:http://www.tengusou.com/

ロープウェイ・リフトで登る愛媛の松山城

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四国の山岳地帯をドライブした後は瀬戸内海に抜け愛媛県の松山に出ます。松山の見所は、「日本100名城」と「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれている「松山城」。132mの高台にあるので登るのが少し大変ですがお城には珍しくロープウェイとリフトが整備されています。ロープウェイは47人乗り、リフトは1人乗りです。登りつめた天守閣からの眺めは格別。360度のパノラマを楽しんでください。

松山城公式サイト: http://www.matsuyamajo.jp/
総合券(ロープウェイ・リフト+天守閣観覧券):1,020 円

歴史の長い温泉で骨休み

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「道後温泉」も見逃せない松山の観光スポットの一つです。温泉街のシンボルになっている「道後温泉本館」は1894年に建てられた歴史的建造物。1994年に公衆浴場として初めて重要文化財に指定されましたが、博物館に改築しないで公衆浴場として営業を続けている貴重な建物。また2009年にはミッシュランの3つ星も獲得しています。現在建物の改修工事が行われていて2階から上の施設は利用できませんが1階の「神の湯」には入ることができます。

道後温泉本館公式サイト:https://dogo.jp/
入浴料金:410円

2種類ある愛媛の郷土料理「鯛めし」

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愛媛の郷土料理といえば鯛めし。但し鯛めしには2種類あって、写真のような鯛の刺身を載せた鯛めしは宇和島が本場。松山の鯛めしは炊き込みご飯になった鯛めしです。レストランによって扱っている種類が異なるので入る前に確認した方がいいですね。

香川では金毘羅さんを訪ねよう

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徳島から始まった四国1周ドライブ旅行も最後の町に来ました。最後のおすすめスポットは香川県の琴平町にある「金刀比羅宮(ことひらぐう)」。「こんぴらさん」の呼び名で親しまれている人気ある神社です。奥社まで行くには1368段の階段を登らなくてはいけませんが、途中には讃岐一刀彫の伝統工芸店、金刀比羅宮宝物館、油絵を展示している高橋由一館など見どころが多く登り甲斐があります。また本宮近くにある展望台からは天気が良いと讃岐富士や瀬戸大橋などが一望できます。

金刀比羅宮公式サイト:http://www.konpira.or.jp/

香川名物讃岐うどん

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グルメの方も最後になりました。香川県の郷土料理はなんといっても「讃岐うどん」。これを食べずには四国1周旅行も終わらないですね!日本のうどんの中でも何度か1位に選ばれているのでぜひ味わってみてください。

アクセス

四国への入り方としては、最初の所で飛行機で行く行き方をお伝えしましたが、電車を利用して四国に行く場合には、岡山まで新幹線で移動し、そこからJR瀬戸大橋線に乗り換えます。この行き方だと香川県が最初の接触点になるのでここでレンタカーを受け取ってスタートすることもできます。
もしくは神戸や明石でレンタカーをピックして淡路島を通って徳島に着く方法もあります。
フライトや電車またレンタカーの空き状況、また希望する廻り方によって最適なアクセス方法を選んでください。

まとめ

GWに行く四国1周ドライブ旅行いかがでしたか。2泊や3泊ではとても見切れないほどの観光スポットのある四国。そんな四国を1周するドライブの旅は10日間もお休みのある今度のGWにぴったりの旅だと思います。それぞれの場所でそこでしか見れない風景を楽しみ様々な体験をし、各県の郷土料理を満喫すれば、素晴らしいGWの思い出になることでしょう。ぜひ計画してみてください。
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オーストラリアのメルボルン在住。現地の日系企業で翻訳・通訳をする傍らフリーランスライターとして記事を執筆。2017年からはフルのライターに。カルチャーや社会に関心があり、趣味は旅行とアート。旅行はほとんどの場合、自分たちで計画して旅している。

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「10連休は四国1周ドライブ旅行に決まり!見所やグルメ紹介」のライター