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「唐津くんち」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。氏子が奉納する曳山行列で、勇壮華麗な14台が登場します。文政2年(1819年)~明治9年(1876年)までの57年間に14台が作られました。1台の制作費を現在のお金に換算すると、1億5千万円になるといいます。威勢よく市内を曳き回すさまは圧巻です。

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歴史深い九州

九州といえば、非常に歴史があるところで知られています。もともと朝鮮半島や大陸と近いことから交易があった場所として有名になっています。
九州の中でも、佐賀県や福岡県あたりは外交の拠点にもなっており元寇の時には元軍を撃退した場所にもなります。

有名な唐津

このように、歴史のある場所になりますが、ひそかに歴史好きの中で有名なのが唐津になります唐津の中で有名なのは唐津城ですが実は、無形なものとしてお祭りも有名なことは、多くの人が知っているところです。それが、唐津くんちになります。

”唐津くんち”

くんちと呼ばれる祭りは九州全般に広まっており1か所だけではありませんが比較的有名なのが唐津です。佐賀県にある唐津神社の秋の大例祭がくんちにあるわけです。いったいどのようなものかといえば、掛け声とともに笛や太鼓を奏でながら14台の豪華絢爛の曳山が街を練り歩くのが特徴です。

14種の曳山

唐津城の城下町は有名ですが、その周辺を巡回し多くの観光客でにぎわう場所担います。曳山は、14種類それぞれ形がことなっておりよく写真などで見ることができる赤獅子や兜あるいは鯛などがこれにあたるでしょう。
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大きさは、人間がすっぽり入ってしまうほど大きく実に豪華絢爛なものと言えます。海外からの観光客も多く、近年では旅MAPなどにも紹介されている傾向がありますが、海外の人からすればマイナーなお祭りですのでそこまでまだ増えていません。

ちなみに、14台の曳山は重要有形文化財に指定されるだけでなく、2016年十二月にはユネスコ無形文化遺産に登録されているほどです。

11月2日から4日の3日間

いつごろ行われているかといえば、毎年11月2日から4日の間の3日間で行われるのが特徴になります。11月2日に行われるのは、宵山とよばれる種類のもので14台の曳山を城下町周辺で動かしていきます。
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唐津くんちの流れ

出発地点は唐津神社前になり、旧城下町を巡回しつつそれぞれの曳山は合流し唐津神社を目指して戻っていく流れです。夕方以降に行われますので、提灯の色が非常に美しいのがポイントになります。
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時間は、19:30から22:00までのおよそ2時間半ほど行われており、参加する場合には帰りの交通手段に気をつけなければなりません。地元客ならばよいですが、そうでなければホテルなどを予約しておくことが重要になります。公共の交通手段を利用する場合には、9:30以降が非常に込み合うだけでなく列車の本数やバスの本数などもそれほど多くないためかなり余裕をもって行動しなければなりません。
11月3日に行われるものは、午前9:00から行われ同じく唐津神社から城下町そして各町内を回っていくのがポイントになります。近くに、砂浜がありますがもともと曳山も重たく2トンから3トンほどありますので車輪が砂に埋もれてしまうのが大きな特徴といえるかもしれません。なかなか先に進むことができませんが、多くの参加者の掛け声とともにありますのでお祭りの最高潮を迎えるといっても過言ではないです。その豪快な様子を見るために、わざわざ遠くから現れる人も少なくないです。

4日は見どころ

続いて、11月4日になるといよいよ赤獅子と呼ばれるものが先頭に出てきます。
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14台の中で一番先頭になる赤獅子はゆっくりと町を練り歩き神社から出発して最後にはまた神社に戻り三日間のお祭りは終了になります。
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比較的穏やかなお祭り

お祭りの全体的な様子としては盛り上がりますが、決して神輿と神輿をぶつけるような荒っぽさはなく穏やかな雰囲気が漂っているのが特徴です。
そのため、家族連れなどで見に行っても危険なことはありませんがあまり群衆に近づくと迷子になる可能性がありますので注意しなければならないところです。
宿泊場所などは、佐賀駅周辺や唐津駅周辺にホテルを予約しておけば十分でしょう。

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「11月に行きたい名物祭り”唐津くんち”」のライター