妊娠中のチョコレート どれぐらいまで食べても良いの?
妊娠中は、妊娠前と味覚が変わったりしてなかなか食べ物が喉を通らなくなる女性もめずらしくありません。
酸っぱいものが食べたくなったり、甘いものが食べたくなったり、
無理なく食べられるものは人それぞれですが、中には無性にチョコレートが食べたくなる人も居るようです。
妊娠中は、1日どれぐらいまでチョコレートを食べても良いのでしょうか。
ここでは、妊娠とチョコレートの関係や1日に食べて良い量について簡単にお話します。
■妊娠中はチョコレートを食べても良いの?
チョコレートには、様々な健康効果があります。
チョコレートの原料であるカカオに含まれる成分が気持ちをリラックスさせたり、
カカオポリフェノールが動脈硬化を予防したり
カフェインが頭をスッキリさせたりと、チョコレートはとても健康に良いお菓子だと言えます。
しかし、妊娠中はチョコレートを食べても良いのでしょうか。
胎児への影響はないのでしょうか。
妊娠中は、どうしても口に入れるものに敏感にならざるを得ません。
結論から言うと、妊娠中にチョコレートを食べるのは健康を保つ上で効果的です。
ただし、食べ過ぎには注意してください。
妊娠中にチョコレートを食べると
・便秘の解消
・妊娠高血圧の予防
・食べ過ぎ防止
・リラックス効果
・赤ちゃんの情緒が安定する
といった嬉しい効果が得られることが最近の研究で分かってきています。
特に妊娠高血圧は、妊婦さんにとって珍しくない症状です。
5人に1人が妊娠高血圧を発症するとされており、当然体に悪い影響が出ます。
しかし、ビターチョコレートを1週間5回以上食べた妊婦さんは、
妊娠高血圧になるリスクが40%ほど低下したのです。
これは、原料のカカオに含まれるカカオポリフェノールが血圧を低下させるためだと考えられています。
妊娠中に食べると嬉しい効果があるチョコレートですが、
食べるのであればできるだけカカオ含有量の多いビターチョコレートやダークチョコレートを選んでください。
ミルクチョコレートなどのカカオ含有量が低いチョコレートだと、
期待する効果が得られない場合があります。
■妊娠中に食べるチョコレートの適量
心身ともに良い効果が期待できるチョコレートですが、当然食べ過ぎはNGです。
食べ過ぎは脂肪と糖分の過剰摂取に繋がり、妊娠糖尿病や肥満を引き起こす原因にもなりかねません。
また、チョコレートに含まれるカフェインは、摂り過ぎると血流が悪くなることが確認されています。
血流が悪くなると胎児へ十分な酸素と栄養を送ることができなくなってしまいますので、
摂り過ぎには充分注意しましょう。
妊娠中に食べるチョコレートは使われているカカオの量が40%~60%のビターチョコレートをおすすめします。
これよりカカオの量が少ないと健康効果が得にくく、
これよりカカオの量が多いと、カフェインなどの過剰摂取に繋がる恐れがあるので、
できるだけ40%~60%のビターチョコレートを選んでください。
また、お酒の入ったチョコレートは食べないようにしてください。
1日に食べるチョコレートの量は、食べ過ぎなければ問題はありません。
食べ過ぎを防ぐ工夫として、
・板チョコではなく、粒のチョコレートを食べる。
板チョコのように割る必要が無いため、食べる量が管理しやすいのがポイントです。
食べる時は1日3回、1回1粒などと決めて食べると良いでしょう。
高級なチョコレートを用意して、1粒でも充分な満足感を得られるようにするのもおすすめです。
・食べる時は食前に食べる
食事の前に食べることで、食事の食べ過ぎも防いでくれます。
・ホットミルクなどの温かい飲み物と一緒に食べる
チョコレートだけを食べるよりも、少量で満足感を得られます。
などの工夫が挙げられます。
■チョコレートを食べてハッピーなマタニティライフを
美味しいだけでなく、妊婦さん自身やお腹の赤ちゃんにも嬉しい効果があるチョコレート。
上手に生活に取り入れて、ハッピーなマタニティライフを過ごしましょう。