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「盛岡さんさ踊り」は、毎年8月1日から4日にかけて行われるお祭りです。開催前日の7月31日には盛岡駅前の広場で盛大な前夜祭も行われています。そして、世界一の和太鼓の数の祭りとしてギネス世界記録にも登録されています。

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”盛岡さんさ踊り”

盛岡さんさ踊りは、岩手県の盛岡市で毎年8月1日~4日にかけて行われます。

一般参加も可能

中央通をメイン会場としており、見るだけではなく参加することも可能なため、とても盛り上がります。

さんさ踊りは、ミスさんさ踊りの演舞のあとに一般参加の集団や伝統のさんさ踊りの団体も続きます。このさんさ踊りのパレードのあとには誰でも参加が可能である輪踊りが行われます。
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さらに、本会場の中央通ではさんさ踊りだけではなく、太鼓・笛・唄・踊り手による大パレードや花車も出場するため、見て楽しい、聞いて楽しい大迫力のお祭りです。最終日の8月4日には、各参加団体による、太鼓のみの『世界一の太鼓大パレード』が行われます。さらに、誰でも参加可能な『大輪踊り』で最後を締めくくります。参加者が一体となって楽しむことができます。
盛岡さんさ踊りは、メインの本会場だけではなく、サブの会場でも行われています。こちらでは1日~4日の各日に『伝統さんさ踊り競演会』が開催されます。その年のミス・さんさ踊りとさんさ太鼓連による華麗なさんさ踊り、伝統さんさ踊り団体による味わいのあるさんさ踊り等、様々なさんさ踊りを楽しむことができます。
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さんさ踊りの豆知識

さんさ踊りのミニ知識について説明します。さんさ踊りは、伝えられていく中で、名称や踊り方等が土地の風土によって変わります。
場所によって、独自の踊り方が編み出されているようです。それら各地に伝わる踊りを基本に、「統合さんさ」、「七夕くずし」、「栄夜差踊り」が統一された踊りとして、恒例行事である「盛岡さんさ踊り」やその他各種の行事で踊られています。

使用される楽器の豆知識3つ

次は、さんさ祭りで使用されている楽器についての知識を紹介します。

⒈太鼓

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1つ目は太鼓についての説明です。「盛岡さんさ踊り」で大きな見所となるのが、上記でも述べた太鼓パレードです。大きさは約50センチメートル、重さは6~7キログラムあります。太鼓は退散した鬼が二度と里に戻ってこないように、山に太鼓の音を響かせたのが始まりです。

⒉笛

2つ目は笛についての説明です。
こちらもさんさ踊りに欠かせないものであり、落ち着いた低音が出る竹笛が使われています。

⒊鉦

3つ目に鉦についての説明です。鉦は太鼓や笛、踊り手をまとめるとても重要な役割を果たしています。各団体の代表者等ベテランの人が打っていることが多いです。

衣装の豆知識3つ

次は、さんさ踊りの衣装についての知識を紹介します。

⒈腰帯

1つ目は腰帯についての説明です。
赤色や黄色、青色、ピンク色から成り立っています。これには、悪魔を追い払う意味が込められています。地域によっては、7色の腰帯を用いる地域もあります。

⒉花笠

2つ目は花笠についての説明です。これは、鬼の退散を先祖に報告する際にレンゲの花を供えたり、レンゲの花を笠につけて踊ったりしたことが始まりであるとされています。

⒊かけ声

最後は、さんさ踊りのかけ声についての知識を紹介します。
さんさ踊りのかけ声は「サッコラ、チョイワヤッセ」です。この「サッコラ」というかけ声は漢字で表現すると「幸呼来」となり、文字通り幸せを呼ぶという意味になります。

また、伝統さんさ踊りの1つである「キッキィエカッコ」踊りというものは、漢字で「吉祈栄活呼」と書きます。意味は吉を祈り、栄ある活力を呼ぶとされています。

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参加できる「輪踊り」

上記で述べたとおり、さんさ踊りは、見て楽しむのみだけではなく、一般の方でもパレードが終了した後の会場で行われる輪踊りという踊りに参加することができます。

会場で踊っている人は、浴衣やしっかりとした衣装を着ている人が多いですが、私服で参加することができます。

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初めてさんさ踊りを見に来て、参加したいという人でも安心して参加することができるように、黄色のタスキをかけた人がその場で丁寧に教えてくれます。そのため、パレードの参加者と一緒になって楽しむことができます。

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「8月に行きたい名物祭り”盛岡さんさ踊り”」のライター