共働きで意識的に子どもを持たない夫婦のことをDouble Income No Kidsの頭文字などを取ってDINKS(ディンクス)といいます。ふたりきりで長い年月を幸せに生きていくために、夫が心がけていることがあるそうなので、妻の立場で聞いてみました。
2018.12.31
私たちは結婚するときに、お互いの希望でDINKS(ディンクス)を選択しました。DINKSというと、子どもを持たないことにフォーカスされがちですが、逆に言えば夫婦ふたりで長い年月を生きていくということ。人生100年と言われる時代ですから、仮に30歳で結婚したとすれば、そのあとの70年を夫婦ふたりきりで暮らすことになります。
最近では、夫の言動が原因で妻の心身に不調をきたす「夫源病(ふげんびょう)」というものがあるそうです。子どもが成長して巣立ち、夫が定年を迎えて夫婦ふたりきりになったときに、ストレスで妻が体調を崩すことをいいます。また、お子さんのいる家庭では、子どもに関する会話以外、夫婦のコミュニケーションがほとんどないという話を聞くこともあります。長い年月をふたりで幸せに生きていくことは、実は結構難しいことなのです。
約10年前にDINKSを選択した夫が、長い時間を幸せに過ごすため実践していることがあるそうですのでご紹介します。
DINKS夫が実践する3つの方法
①良いところは言葉で褒める
あなたは最近、パートナーのことを何か言葉で褒めましたか?逆に、相手から褒められたことはありますか?
一緒に過ごす時間が長くなると、相手の良いところがだんだんと当たり前になって、褒めることをしなくなりがちです。「その服はとても似合っている」とか「遅くまで仕事を頑張ってえらいね」「手料理がとても美味しい」など何でも構いません。夫婦なら言わなくてもわかっているだろうという考えもあるでしょうが、思っているなら言葉にしたってよいでしょう。
逆に、自分は相手から褒められていないという方、それはきっとあなたも相手を褒めていないのではないですか?男性は照れくささから妻を褒めることをしない人が多いように感じます。夫も結婚前は恥ずかしがるタイプでしたが、一緒に生活するようになってからはなるべく言葉にするようにしているそうです。良いと思ったことを口にすれば、妻である私はそれをまたやってあげよう、継続しようという気になります。褒められて妻もハッピー、自分(夫)もハッピーです。
ぜひ言葉にすることを実践してみてください。一緒に暮らしている者同士、相手が喜ぶことをしない理由はないはずです。
②できない約束はしない
夫は元営業マンで、良くも悪くも口が上手いというか、調子のいいタイプです。結婚当初、夫婦関係においてそれは良いこともありましたし、逆にその場をしのぐために適当なことを言って、後で揉めたことも多々あります。
例えば、私が夕食の洗い物をお願いして就寝した際に、「後でやっておく」と約束したのに翌朝みたら片付いていない、なんていうどこにでもありがちな揉め事です。本当に些細なことですが、洗い物をしていないことよりも「約束を破られた」ということが私にはストレスでした。
夫いわく、今はたとえ小さなことでもできない約束はしないようにしているそうです。たしかに最近は「約束したのになんで!」と私が憤ることが少なくなったと感じてます。先ほどの食器洗いの件だと、最近の夫の回答はこうです。「できればやっておくけど、眠くなっちゃったらできないかもしれない。ごめんね。」
小さなことでも揉め事になる火種はなるべく作らないこと、これがお互いに幸せに暮らすコツの一つかもしれません。
③相手がしたいことを制限しない
私は夫にプライベートを制限されたことがありません。例えば友人と旅行の計画を立てた時に、全てを決めた後に話はしますが、夫への事前許可は不要です。結婚すると休日の予定はパートナーの許可をとる夫婦が多いですが、うちではやりたいことは好きなようにしていいと言われています。私自身が毎月旅に出るような生活をしていますので、夫のプライベートも私が制限するようなことは一切しません。
仕事についても、退職や転職について相談したければしますし、必要を感じなければ後で共有するくらいです。極端な話、もし専業主婦をしたければそれでもいいそうです。
妻を自由にすることで自分も自由を手に入れるという夫の戦略なのかもしれませんが、結婚して不自由さを感じたことはこれまで一度もなく、お互いにストレスのない生活を送れています。
幸せに生きていくコツを習得しよう
結婚したとはいえ、夫と妻はもともと他人同士です。他人同士が同居して数十年を共にするのですから、お互いに歩み寄りと思いやり、そして少しのコツが必要だと思っています。
夫は結婚してから10年で3つのコツを習得しました。きっとこれから歳月を重ねる中で、コツが増えたり、変化したりしていくのでしょう。
人生100年時代を幸せに生きていくために、自分たちならではのコツを見つけていきたいですね。
★次の更新は1月31日(木)の予定です。