ワーキングホリデービザは通常1カ国につき1年の滞在が認められていますが、2019年7月からオーストラリアで年目のワーホリを認める「サードビザ」が発行されます。しっかりと長期渡航の計画を立て、自分を成長させる大きなチャンスを掴みませんか。
2019.2.24
サードビザって何? メリットは?
オーストラリアでは以前から、政府指定の第一次産業に88日以上従事することで、追加で1年の滞在が認められる「セカンドビザ」が発行されていました。そんな中、今回オーストラリア政府が発表したのは、セカンドビザ利用中に再度政府指定の第一次産業に6カ月従事することで、さらにもう1年の滞在が認められる「サードビザ」です。現時点ではまだ正式名称がないため、サードビザと呼ばれています。
サードビザを取得するためには、セカンドビザの期間と合わせて合計で9カ月間指定された職務に就く必要がありますが、連続した期間、ずっと同じ場所で働かないといけない訳ではありません。そのため、都市を移動しながらファームジョブをこなすのも問題がなく、オーストラリア国内を移動しながら条件を満たすこともできます。
要するに、オーストラリア政府が国外からの労働力を確保するために導入された制度ですが、渡航者にとって3年間滞在できることは大きなメリットと言えるでしょう。
ファームジョブの基本知識 どんな仕事をしたら良いの?
サードビザを取得するための条件とされる政府指定の第一次産業は、一般的にファームジョブと呼ばれています。具体的には、農園での収穫作業、精肉工場でのパッキング、ワインファームでの集荷や製造などの仕事です。
勤務地周辺に娯楽施設などがないために、お金が貯めやすいですが、ピークシーズンが限られているためシーズン外では仕事自体がない場合もあるので注意が必要です。
また、セカンドビザ・サードビザ取得の条件に「政府指定地域にて特定日数就労すること」が含まれていますが、働いた後にビザ申請の条件を満たしていないことが発覚する事例も報告されているので、働き始める前にその勤め先がセカンドビザ、サードビザの取得条件を満たしているか必ず確認しましょう。
サードビザの長期渡航でステップアップするコツとは?
オーストラリアでどのような3年間を過ごすのかをイメージし、計画することが長期渡航でステップアップするためのコツです。そのためにも、まず自分が海外渡航する目的や目標を明確にしましょう。目的・目標が明確になれば、おのずとオーストラリア滞在中にやるべきことが見えてくるはずです。
3年間という滞在期間を活かせば、通常のワーキングホリデーではできない経験を積むことが可能になります。例えば、1年目は語学学校に通い、ショップ店員のアルバイトを経験して自分の語学力の底上げに集中し、2年目に都市を移動しながらファームジョブをこなしてオーストラリア中に友達を作り、仕事のコミュニケーションの中で語学力を高めます。そうすれば、3年目は就労経験と語学力があるので倍率の高いリゾートでの高給接客バイトにチャレンジできますし、一つの都市に留まって現地企業での就職も可能です。
3年間という期間を利用するとグローバル人材に必要な「語学力」「異文化理解力」「コミュニケーション力」という3つのスキルが身に付くので、1年のワーキングホリデーとは全く異なるハイレベルな仕事に就くことができ、その経験は帰国後のキャリアに繋がる大きな武器になるでしょう。
条件を満たせばほとんどの方がサードビザを取得できるのは大きなメリットですが、目的なくオーストラリアで生活するだけでは語学力も経験も中途半端になってしまい、帰国後のキャリアに繋がりません。単純な英語力測定試験の点数だけで言えば、「海外で何も勉強せず、英語を使う機会も少なかった結果、コミュニケーションはとれるものの試験の点数は落ちた」という事例もあります。将来を見据えたプラン作りを大切にしましょう!
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