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葵祭は、京都3大祭のひとつです。平安時代以来、国家的な行事として行われてきました。なので、王朝風俗の伝統が残されている貴重なお祭りになります。陰暦四月の中の酉の日(5月15日)に行われます。

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京都には3大まつりと言われるものがありますが、時代祭りと祇園祭そして葵祭りになります。
もともと、京都は平安京ができてから非常に栄えた所になります。

3大まつり”葵祭”ができたのは

平安京ができたのは平安時代ですので今からおよそ1000年以上前です。当時日本は、まだ医療体制がしっかりしておらず寿命も非常に短かったのが特徴でした。
子供なども、5歳未満でなくなってしまうことが多いだけでなく各地で疫病が流行ってしまい多くの命が失われた歴史を繰り返しています。そんな中で自然に出来上がったのが葵祭です。

1500年以上も?

この特徴と言えば、実は平安時代よりも前の時代からあったとされています。
570年代前後に初めて行われたとされておりすでに1500年以上の歴史があることが理解されているわけです。
京都の町並みを見ると、現在は鴨川と桂川がありますがこの家鴨川はよく氾濫したことで有名でした。昔の氾濫した様子は現在では見受けられないものの川の流れが急なためすぐに溢れてしまったわけです。川が溢れると、しばらく疫病が流行ってしまいます。
特に、暖かい季節や夏場になると病気が一気に蔓延する傾向がありあっという間に多くの人が疫病にかかる傾向が見受けられるわけです。土手を作るといってもなかなかうまくいかず結局は神に祈るしかありませんでした。

当時葵祭が行われていましたが、現在の京都市左京区から京都市北区周辺で行われているのがポイントになります。

牛車を利用し、昔の服装をしながらゆっくり練り歩く

お祭りが行われているのは、上賀茂神社と下鴨神社の間になります。
距離はそれほどありませんが、牛車を利用して昔の服装をしながら練り歩くためゆっくりと進むことになりますのでそれなりの時間がかかるのがポイントです。
お祭りといっても、踊りがあるわけではなくひたすら練り歩くような感じです。

もちろん現在は、それに伴い様々なイベントがありますがもともと無病息災や病気を沈めるためのお祭りになりますのでイベントは最近できたものと言えるでしょう。
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ギャラリーとして参加する場合には、平安時代の格好した人々を見ながら時代を感じるのが1番の見所かもしれません。ここに使われる牛車は実は様々なレベルがあり、天皇が乗っているとされるものは最高級のものを利用しています。それ以外は、中級の物を利用していますのでその違いを見分けるのも楽しみの1つと言えるかもしれません。
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このお祭りは、非常に栄枯盛衰がはっきりしているものになります。
平安時代は非常に盛り上がったもの願いますがその後室町時代や鎌倉時代になるにつれて少しずつ盛り上がりが薄れました。
江戸時代になる頃には、ほとんど盛り上がっていなかったとされており何とか1部の人間が現代に伝えたことにより1000年以上の歴史を持つお祭りが時代を超えて反映されています。
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葵祭に行くときは

混雑を予想して早めに準備を

葵祭りが開催されるのは5月の中旬ぐらいになりますが、
京都御所から上賀茂神社あたりは非常に混雑しますので事前に宿泊先を押さえておいた方が良いでしょう。特に最近は、海外からの観光客も多くこのお祭りを目当てに来る人も少なくありません。
かなりの混雑度合いになりますので、早い時間に見に行くなどの工夫をする必要があります。

午後の時間帯は、午前中より混み合う可能性があると言えます。

車で行くときの注意点

自動車で行く場合は、駐車スペースが限られていますので止めることができない可能性もあることを理解しておかなければなりません。
1部では歩行者天国になっているため、カーナビゲーションなので案内された場所でも行くことができない可能性があります。
万が一うまく駐車場を確保することができたとしても、祭りが行われる場所から遠く離れている可能性もあります。それは踏まえて、十分な準備をしていることが必要です。
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「5月に行きたい名物祭り”葵祭”」のライター