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東北夏祭りは、地域によって様々な祭りが行われます。3つの祭りを紹介します。ねぶり流しは、五穀豊穣や技芸上達を願って陰暦7月15日のお盆を迎えるための一連の行事でもあり、 厄よけ、みそぎ、五穀豊穣などを願うものになります。主に3つの祭り。

東北夏祭り

8月の東北夏祭りでは地域によって様々な祭りが行われています。
特に青森ではねぶた祭が毎年8月に行われています。

青森ねぶた祭

ねぶた祭は火を使った青森ならではの伝統の祭りです。職人によって手作りされた人形の灯籠などが街を練り歩くようになっています。
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起源は様々ですが、他の夏祭りと同様に七夕などの派生であると考えられています。観光客は年々増加していて東北夏祭りの中でも一番有名であると言っても過言ではありません。

ねぶた祭は戦国時代からの歴史のある行事なので、夏場に東北に観光に行くことがあればぜひ参加しておきたいところです。
私はかつてねぶた祭に参加したことがありますが、街中が提灯や灯籠などの明かりで灯されているので、夜なのにとても眩しく感じました。街中の至るところに提灯や灯籠などが設置されており、駅の近くもねぶた祭のPRが活発に行われていて、大変賑やかな雰囲気に包まれていました。

祭りの近くには露店なども用意されており、観光客や地元の住民による参加者が大勢いたので、人混みに慣れていない方には注意したほうが良いでしょう。ねぶた祭は外国人観光客にも有名で、毎年ねぶた祭の時期になると青森を中心に東北の祭りが一斉に始まります。
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秋田竿燈まつり

他にも秋田竿燈まつりがあります。秋田竿燈まつりは別名でねぶり流し行事とも呼ばれており、提灯を米俵に見立てて肩や額などに載せることによってその年の豊作を祈ります。
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夏場を過ぎると秋になり、米や野菜などの収穫時期になります。それに備えての行事になっているのです。
このねぶり流し行事は、江戸時代に遡ります。
提灯を大量に用意した状態で太鼓を叩いて街を練り歩くようになっていましたが、その提灯が米俵に見立てることによって、農作物の方策を祈る祭りに変化しました。
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ねぶり流し行事はねぶた祭よりも規模は小さいですが、米俵に見立てた提灯を担いで街を練り歩くようになっており、最近では若者の趣向に合わせて作られたアニメや漫画のキャラクターをデザインした提灯なども見ることができます。
ねぶた祭と同様の提灯の神輿は最大で100キログラムを超えるとも言われており、祭りの際にはけが人なども報告されています。
もちろん、迫力のある祭りを楽しみたい方にねぶり流し行事はおすすめできますが、神輿が通っていない場所でも静かに街の提灯の明かりを楽しむことができるので、静かに祭りを楽しみたい方にもおすすめです。

静かに祭りを楽しみたい方は神輿が通るコースではなく、祭りの近くのビルの屋上などから見下ろすと良いでしょう。静かに街の提灯の明かりを楽しむことができるのです。
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仙台七夕まつり

東北の夏祭りの中には仙台の七夕まつりというものもあります。
仙台の駅を中心に笹に短冊を吊るす単純な祭りですが、規模が非常に大規模で3000本以上の豪華な飾り付けが行われています。
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東北夏祭りの中でも小規模で、普通の七夕まつりなので観光客には向いていませんが、街中が七夕一色に包まれるようになるので、イルミネーションも含めて見ごたえがあります。
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以上の3つが東北夏祭りの主要な祭りです。
特にねぶた祭とねぶり流し行事は近くを観光したときには参加したほうが良いでしょう。

ねぶた祭は時期が良ければピーク時に参加することができます。誰でも自由に参加することが可能で神輿や提灯、灯籠なども最近の流行に合わせて作られたものや最近の社会を風刺したものもあるので非常に面白いです。

ただし、ねぶた祭は灯籠が通るコースは非常に混雑するので早めに場所取りをしておいたほうが無難です。他にもねぶり流し行事は静かに祭りを見ることができる場所がいくつかあるので、落ち着いて祭りを楽しみたい方にもおすすめできるでしょう。

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「8月に行きたい名物祭り”東北夏祭り”」のライター