職場、自宅、デスクトップの中、気がつくと雑然としていませんか?探しものをする時間は、思考のジャマをしてモチベーションを下げます。整理整頓された快適な暮らしを手に入れるためのコツを、3つお伝えします。
2019.1.26
快適な空間は、見た目にこだわらなければ手に入れる
お片付け本には、「まずは不要なものを捨てましょう!」というアドバイスが載っています。でも、世の中は断捨離好きな人ばかりではありません。先に必要なものをピックアップして、捨てるのは後回しでもいいのです。
快適な空間は、見た目にこだわらない整理整頓で手に入ります。読まないのに、見栄えがいい本ばかり本棚に並べ、頻繁に読むマンガと雑誌は平積みにしていませんか?よく読む本が取り出しにくいと、元に戻すのが面倒になり、リビングやベッドに出しっぱなしになります。
生活感があるものは、よく使うということ。手の届く場所に出しておくのが正解です。生活感のないものを飾りたければ、手の届きにくい場所に飾り、使わないモノは段ボール箱にでもまとめておきましょう。
家具の配置は、インテリアより動線にこだわってください。自分が動くルートをジャマする家具は、配置が間違っています。例えば、ソファでドアが全開しない、何かをどかさないと引き出しが開けられない、体を斜めにしないと通ることができない通路などです。
よく使うものに手が届き、生活動線が復活すると、出したモノを戻す作業が楽になります。あとは、再び動線をふさがないよう、床にモノを置かないことです。そのためには、「とりあえずモノを入れておくカゴ」を設置すると便利です。
書類を時系列でまとめると、思考をジャマされない
書類は、今必要なものを封筒に入れて棚の左側に、使わなくなったら隣の封筒へ、もっと使わないものは、また隣の封筒へと、右に移動させます。一番左側の封筒の中身は、常に最新の「よく使うもの」になりますね。
大ざっぱと感じるかもしれませんが、不思議なくらいに「アレがない!」というシチュエーションが減るはずです。これは、経済学者の野口悠紀雄氏による「押し出しファイリング」という時系列でまとめる整理法です。
参考文献
「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)
野口悠紀雄著
「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)
野口悠紀雄著
パソコンのデータは、とりあえず西暦別の大フォルダに入れてしまいましょう。とりあえず時間ができたらと、デスクトップに並べるから混乱するのです。パソコンには検索という素晴らしい機能があります。時期とタイトル(社名、案件名、健忘録など)さえわかれば、該当する西暦を検索すれば必ず見つかります。
注意点は、どんなに急いでいても、内容を要約したタイトルをつけること。「新しいフォルダ」を開いたら、中身は全然新しくなかった経験はありませんか?書類やデータを探す作業は、思考の流れをジャマします。情報を分類する作業は、もっと疲れるだけです。
「生き金」を使って、時間を手に入れる
食器洗い機、ロボット掃除機、コードレスアイロンといった便利な家電は、思いきって手に入れてしまうことをおすすめします。快適な生活は、働く意欲にもつながります。家電に使うお金はぜいたくではなく、新たな価値を生み出す「生き金」なのです。
デバイス同士がつながるIoTによって、家電同士の連携は進んでいます。現在、帰宅前にスマホを操作してエアコンのスイッチくらいは入れられます。しかし、将来的にはエアコンが天候に合わせて温湿度を調節し、スマホのGPSによって明るい門灯が出迎えてくれ、ついでにお風呂も沸いているはずです。
また、すでにペットロボットのaibo(アイボ)は、仲良しのロボット掃除機ミニマルに、掃除の開始や移動の指示ができるようになりました。そのうち、aiboが勝手に床の汚れを感知して、ミニマルに掃除をうながすようになるかもしれません。
こうしたスマートハウスの概念(ITによって最適に制御された住宅)に照らし合わせると、おおよその家事を家電たちにゆだねることは、時代の流れにも沿っているのではないでしょうか。
最後に
スッキリしたミニマリスト、雑貨に囲まれた丁寧な暮らし、生活感のないクールなライフスタイル。快適だと感じる環境は人それぞれです。時間と空間は有限ですから、まずは自分の快適さを追求して、思考の流れを滞らせないようにしましょう。
セルフメンテナンスで心も体も健康に!ストレス耐性を高める方法
心身のバランスが崩れているのに、本人は気がついていないというケースはよくあります。セルフメンテナンスを継続して、ベストなコンディションを保ちましょう。すぐにはじめられるセルフメンテナンスの方法を3つ紹介します。